塩水の作り方 ── 塩分濃度の計算
- 水g
- 塩g
- 塩水g
水500gと塩18.1gを合わせて、塩水518.1gです。
水の重さ
g濃さ
%水500gに塩17.5g(500gの3.5%)をとかすと、濃さは3.38%です。
はじめの3.5%は、岸から離れた海の塩分「だいたい3-4%」(海洋研究開発機構)の真ん中として置いた値です。
水は1mLを1gとして計算し、できあがりは重さ(g)で出します。
質量パーセント濃度(中1): 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」理科〔第1分野〕⑵ア(イ)㋐(2026-09-23 に取得した版)/海水の塩分: 海洋研究開発機構(JAMSTEC)「海洋塩分」科研費 新学術領域『気候系のhotspot』の用語解説(2026-10-03 に見た文)
塩と水の重さから濃さを出す
塩の重さ
g水の重さ
g濃さ(質量パーセント濃度)
%
塩 3g ÷ 塩水 103g × 100 ≒ 2.91
- 塩
- 水
塩が水にとける量には限りがあります。小学5年の理科で「物が水に溶ける量には,限度があること」を学びます(学習指導要領)。
やってみる
1問目 / 全4問
濃さ(質量パーセント濃度)は、中学1年の理科で習います。学習指導要領は、水溶液の学習で「質量パーセント濃度にも触れること」としています。もとになるのは、小学5年の算数の「百分率を用いた表し方を理解し,割合などを求めること」です。
なぜ塩水全体の重さで割るの? ── 水と塩を合わせた重さは変わらない
- とかす前103g
- とかした後103g
小学5年の理科では「物が水に溶けても,水と物とを合わせた重さは変わらないこと」を学びます(学習指導要領)。水100gに塩3gをとかすと、塩水は103gです。
中学の理科の解説は、小学校で「水溶液の中では,溶けている物が均一に広がること」も学んでいる、と書いています。濃さは「塩水全体のうち、どれくらいが塩か」を表す数なので、塩の重さを塩水全体の重さで割って出します。
白い玉3こと青い玉97こが入った箱なら、白い玉の割合は、全部の100こで割って3%です。塩水も同じで、塩3gと水97gを合わせた100gで割ります。
何を100とするか(もとにする数)で答えが変わる計算は、パーセント計算でも試せます。
3%の塩水は、水97gに塩3g ── 水100gに塩3gなら約2.91%
- 水97g+塩3g3%
- 水100g+塩3g約2.91%
3%の塩水を100gつくるなら、塩3gと水97gです。水100gに塩3gをとかすと塩水は103gになり、濃さは約2.91%です(3÷103×100・計算)。
水100gで3%にしたいときは、塩を約3.09gにします(100×3÷97・計算)。
水1000gに塩35gをとかすと、約3.38%です(計算)。「水の重さの何%」で塩を量ると、ねらった濃さより少しうすくなります。
岸から離れた海の塩分は、だいたい3〜4% ── 海水1kgにとけている塩のg
- 蒸発すると こくなる
- 雨がふると うすくなる
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の用語解説は「海洋学では海水の『塩辛さ』を『海水1kgに溶けている塩の量(グラム単位)』で表し,塩分と呼んでいます。」と書いています。海の塩分も、塩をふくんだ海水全体1kgあたりで数えます。
そして「岸から離れた海域では1kgの海水にだいたい3-4%(=1kgあたり30-40g)の塩が含まれている」としています。このページの道具のはじめの3.5%は、この3〜4%の真ん中として置いた値です。
気象庁は、海の塩分の単位を「重量比 1/1000」と書いています。重さの千分率(‰・パーミル)で、30〜40‰は3〜4%です(計算)。
気象庁の解説には「海洋表面の塩分は降水などによって低くなり、海面からの蒸発によって高くなります。」とあります。
水1mLはほぼ1g ── キログラムはもともと水1リットルの重さ
- 水1L
- 分銅1kg
産業技術総合研究所の資料は、キログラムについて「その起源は18世紀末のフランスとされています。ちょうどフランス革命の頃です。当時は、水1リットルの質量(重さ)として定義されていました。」と書いています。
「測定のたびに水を準備するのは大変なので、水1リットルにほぼ等しい質量を持つ分銅(おもり)がつくられました。」ともあります。
水1mLの重さは、0〜40℃で0.99221〜0.99997gです(米国国立標準技術研究所 NIST の表・1気圧)。1gとして計算したときのずれは、いちばん大きい40℃でも約0.8%です(計算)。
このページは、水を1mL=1gとして計算し、できあがりの塩水は重さ(g)で出します。塩水の量をmLで決めるときは、塩水1mLの重さ(密度)が要ります。
文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」理科〔第1分野〕⑵ア(イ)㋐ 水溶液・3 内容の取扱い⑷ウ(2026-09-23 に取得した版)(新しいタブで開きます)
文部科学省「【理科編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説」第1分野 ⑵ 水溶液(38ページ)(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)
文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」理科〔第5学年〕A⑴・算数〔第5学年〕C⑶(2026-09-23 に取得した版)(新しいタブで開きます)
海洋研究開発機構(JAMSTEC)「海洋塩分」科研費 新学術領域『気候系のhotspot』の用語解説(2026-10-03 に見た文)(新しいタブで開きます)
気象庁「越前岬沖線の観測結果(塩分)」2023年冬季(2026-10-03 に見た文)(新しいタブで開きます)
気象庁「海洋内部の知識 水温・塩分について」(2026-10-03 に見た文)(新しいタブで開きます)
産業技術総合研究所 計量標準総合センター「キログラムの新しい定義に関して良くいただくご質問」Q2・Q3(2026-10-03 に取得した版)(新しいタブで開きます)
米国国立標準技術研究所(NIST)「NIST Chemistry WebBook, SRD 69」水・1気圧・0〜40℃(2026-10-03 に見た表)(新しいタブで開きます)
塩事業センター「塩の溶解度(飽和溶液100g中)」(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)
英語の資料(NIST の表)の項目名は、こちらで訳しました。
よくある質問
海水と同じ濃さの塩水の作り方は?
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の用語解説によると、岸から離れた海の塩分は「だいたい3-4%(=1kgあたり30-40g)」です。真ん中の3.5%にするなら、水500gに塩約18.1g、水1000gに塩約36.3gです(計算)。濃さは塩水全体の重さで割るので、水の重さの3.5%(500gなら17.5g)より少し多くなります。
海水の塩分濃度は何パーセント?
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の用語解説は「岸から離れた海域では1kgの海水にだいたい3-4%(=1kgあたり30-40g)の塩が含まれている」と書いています。気象庁の解説には「海洋表面の塩分は降水などによって低くなり、海面からの蒸発によって高くなります。」とあります。
塩水3%の作り方は?
3%の塩水を100gつくるなら、塩3gと水97gです。水100gに塩をとかして3%にするなら、塩は約3.09gです(計算)。水100gに塩3gでは約2.91%になります(計算)。
塩分濃度(食塩水の濃度)の求め方・計算式は?
濃さ(%)=塩の重さ÷塩水の重さ×100です。塩水の重さは、水と塩を合わせた重さです。水100gに塩25gなら、25÷125×100で20%です(計算)。
質量パーセント濃度は、なぜ塩水全体の重さで割るの?
濃さは「塩水全体のうち、どれくらいが塩か」を表す数だからです。小学5年の理科で「物が水に溶けても,水と物とを合わせた重さは変わらないこと」を学びます。中学の理科の解説は、小学校で「水溶液の中では,溶けている物が均一に広がること」も学んでいる、と書いています。
質量パーセント濃度は何年生で習う?
中学1年の理科です。学習指導要領は、水溶液の学習で「質量パーセント濃度にも触れること」としています。もとになる百分率は小学5年の算数で、「百分率を用いた表し方を理解し,割合などを求めること」を学びます。
海水の塩分の‰(パーミル)とは?
‰(パーミル)は千分率で、1000のうちのいくつかを表します。気象庁は海の塩分の単位を「重量比 1/1000」と書いていて、重さの千分率です。30〜40‰は3〜4%です(計算)。