調べて分かる道具箱

地図と位置

位置は、測り方で変わります。どう測ったのかを必ず併せて出します。

同じ場所なのに、緯度経度が450mも違っていたことがあります。2002年に日本の測地系が世界測地系へ変わったときで、土地が動いたのではなく、地球のかたちをどう当てはめるかの基準のほうが変わりました。古い地図と新しい地図の座標をそのまま比べると、この分だけずれます。位置の数字は、それだけでは意味が決まらないということです。

いまいる場所を出す道具も、緯度経度と一緒に精度を出します。同じ「現在地」でも、衛星から測ったのか、周りの電波から推定したのかで、確からしさがまったく違うからです。地図を画面に出していないのは、地図を出すと位置を外のサービスへ渡すことになるためで、その理由もページに書いてあります。

この分野の道具(7本)

北がどれかは、1つに決まらない

地図の上の北(真北)と、方位磁針が指す北(磁北)はずれています。日本ではおおむね西へ5度から10度ほどで、場所によって違います。国土地理院の地形図に磁北の向きが書き添えてあるのは、どちらの北で読むかを決めないと方角が決まらないからです。

しかもこのずれは年々動きます。地球の磁場そのものが変わるためで、古い地図に書かれた値をそのまま今に当てると合いません。位置にまつわる数字は、測った基準と測った時期の両方がそろって、はじめて意味を持ちます。

地球は球ではないので、当てはめ方を選んでいる

緯度経度は、地球を回転楕円体という単純な形に当てはめて決めます。日本がいま使う世界測地系は GRS80 という楕円体を使い、それ以前の日本測地系はベッセル楕円体を使っていました。当てはめる形が違えば、同じ場所の数字が変わります。450mのずれは、そこから出ています。

高さはさらに込み入っていて、楕円体からの高さと、平均海面(ジオイド)からの高さは別ものです。日本の標高は東京湾の平均海面が基準になっています。受信機に出る高度と地図の標高が食い違うことがあるのは、どちらの高さを言っているかが違うためです。

こういうときは、これ

いまいる場所の座標を知りたい
いまいる場所緯度経度と一緒に精度も出します
古い地図の座標を扱いたい
日本地図の450m2002年に基準が変わった話