調べて分かる道具箱

空と天気

見上げたものが何かを調べるための図鑑です。天気予報ではありません。

気象業務法は、気象庁以外の者が予報の業務を行うには許可が要ると定めています(第17条)。だからこのジャンルは予報をしません。「いま見えている雲がどれか」と「その雲が出るときの一般的な傾向」までにして、実際の予報は気象庁のページへ送っています。

言い伝えを「当たる」と書かないのも同じ理由です。出どころである気象庁自身が「一部では科学的に根拠のあるものもあります」「地域特性により当てはまらない場合もあります」と書いていて、断定していません。出どころが断定していないものを、こちらが断定に書き換えることはしません。雲の定義と数字は世界気象機関(WMO)の国際雲図帳から取り、写真には作者名とライセンスを添えています。

この分野の道具(13本)

虹が出る向きと高さは、決まっている

虹は太陽と反対の側、光が水滴で曲げられて戻ってくる約42度の角にできます。だから虹の中心は自分の影の延長にあり、太陽が高いほど虹は低くなります。太陽の高さが42度を超えると、輪の中心が地平線より下に沈むので、平地からは見えなくなります。夏の昼どきに虹を見かけないのは、これが理由です。

二重にかかるときの外側は、水滴の中で2回はね返った光です。1回多いぶん色の並びが内側と逆になり、明るさも落ちます。2本のあいだが暗い帯に見えるのはアレキサンダーの暗帯と呼ばれ、その角度にはどちらの光も戻ってきません。

雲の名前は、高さと形の2つで組み立てられている

雲の分け方は世界気象機関の国際雲図帳がもとで、大きく10の類(十種雲形)になります。名前が「巻・高・層・積・乱」の組み合わせでできているのは、高さと形の2つの軸で名づけているからです。巻がつけば高いところ、乱がつけば雨や雪を降らせている、と読めます。

積乱雲は10種のうちで、下から上まで貫くように立つ雲です。高さが十数キロに達すると、それ以上は上がれずに横へ広がって、かなとこの形になります。名前が分かると次に何が来そうかの見当はつきますが、それはその形の雲に一般に見られる傾向で、予報ではありません。

雨の強さは、1時間の雨量で言葉が決まっている

「やや強い雨」「強い雨」「激しい雨」「非常に激しい雨」「猛烈な雨」は気象庁の予報用語で、1時間に降る雨量の幅ごとに言葉が決まっています。人が受けるイメージや傘の様子、車を運転したときの見え方も同じ表に書かれているので、道具は雨量を入れるとその段の文を表のまま出し、表の版と改正の注記も添えます。

天気の言葉は、決まりを知ると聞き方が変わります。「一時」「時々」「のち」の使い分けも、雲の名前も、雨の強さも、出どころは気象庁の解説にあり、このジャンルの道具はその文を言い換えずに引いています。自分で決めた数や言い回しを混ぜないのは、予報を出す側の言葉と読む側の理解がずれないようにするためです。

こういうときは、これ

空の雲の名前を知りたい
雲の種類写真つきの十種雲形。指の幅で見分けます
夜空の星を探したい
星座と星の見つけ方北極星の探し方と季節の星の並び
天気図の記号を読みたい
天気記号羽根の数が風力を表します
家庭菜園の収穫時期を知りたい
トマトの積算温度積算温度の数え方が2つあることも