空と天気
見上げたものが何かを調べるための図鑑です。天気予報ではありません。
気象業務法は、気象庁以外の者が予報の業務を行うには許可が要ると定めています(第17条)。だからこのジャンルは予報をしません。「いま見えている雲がどれか」と「その雲が出るときの一般的な傾向」までにして、実際の予報は気象庁のページへ送っています。
言い伝えを「当たる」と書かないのも同じ理由です。出どころである気象庁自身が「一部では科学的に根拠のあるものもあります」「地域特性により当てはまらない場合もあります」と書いていて、断定していません。出どころが断定していないものを、こちらが断定に書き換えることはしません。雲の定義と数字は世界気象機関(WMO)の国際雲図帳から取り、写真には作者名とライセンスを添えています。
この分野の道具(13本)
- 虹の方角と高さ日付と時刻と場所をえらぶと、もし虹が出たとしたら空のどっちにどのくらいの高さに見えるかを図にします。天気の予報ではありません
- 雲の種類写真つきの十種雲形。指の幅で粒を測って見分ける方法と、雨が近いときの雲の順番も載せています
- 雷までの距離光ってから音が聞こえるまでの秒数を入れるか、ボタンを2回押すと、雷までのおよその距離を出します。音は1秒でおよそ340m進みます(気象庁)
- トマトの積算温度開花から収穫までの日数を積算温度で。数え方が2つあることと、出典も示します
- 潮見表と潮回り気象庁が「大潮」を決めているのは暦ではなく潮位の差です。港と日をえらぶと満潮・干潮を出します
- 潮と釣果の関係港と日を選ぶと、今日の釣れる時間帯(時合い)と潮止まりが潮見表から出ます。上げ潮と下げ潮どっちが釣れる?大潮は釣れる?も釣り人の言葉で答えます
- 星座と星の見つけ方北極星の探し方、季節の星の並び、天の川の流れる場所を実際の星の位置から描いた図で示します
- 流星群のこよみ日付を入れると、その日に出現期間に入っている流星群と、次の極大までの日数、その日の正午の月齢を出します。極大の日は国立天文台のその年の暦から写しています
- 天気記号天気と風向と風力を選ぶと、日本式の記号が組み上がります。羽根の数が風力です
- 時々・一時・のち「くもり時々雨」の雨は何時間か。気象庁の定義は時々=予報期間の1/2未満、一時=1/4未満で、24時間の予報なら12時間未満と6時間未満です
- 雨の強さ1時間の雨量(mm)を入れると、気象庁の表の段(強い雨・猛烈な雨など)と降り方を、表の文のまま出します。1平方メートルあたりの水の量も出します
- 風の強さ平均風速(m/s)を入れると、気象庁の表の行(強い風・猛烈な風など)と人への影響などを、表の文のまま出します。時速と瞬間風速の目安(1.5倍程度)も出します
- 予報円の見方台風の予報円が表すのは、中心が入る範囲です。円の大きさを動かすと、中心が来うる広さと暴風警戒域の変わり方が図で分かります
虹が出る向きと高さは、決まっている
虹は太陽と反対の側、光が水滴で曲げられて戻ってくる約42度の角にできます。だから虹の中心は自分の影の延長にあり、太陽が高いほど虹は低くなります。太陽の高さが42度を超えると、輪の中心が地平線より下に沈むので、平地からは見えなくなります。夏の昼どきに虹を見かけないのは、これが理由です。
二重にかかるときの外側は、水滴の中で2回はね返った光です。1回多いぶん色の並びが内側と逆になり、明るさも落ちます。2本のあいだが暗い帯に見えるのはアレキサンダーの暗帯と呼ばれ、その角度にはどちらの光も戻ってきません。
雲の名前は、高さと形の2つで組み立てられている
雲の分け方は世界気象機関の国際雲図帳がもとで、大きく10の類(十種雲形)になります。名前が「巻・高・層・積・乱」の組み合わせでできているのは、高さと形の2つの軸で名づけているからです。巻がつけば高いところ、乱がつけば雨や雪を降らせている、と読めます。
積乱雲は10種のうちで、下から上まで貫くように立つ雲です。高さが十数キロに達すると、それ以上は上がれずに横へ広がって、かなとこの形になります。名前が分かると次に何が来そうかの見当はつきますが、それはその形の雲に一般に見られる傾向で、予報ではありません。
雨の強さは、1時間の雨量で言葉が決まっている
「やや強い雨」「強い雨」「激しい雨」「非常に激しい雨」「猛烈な雨」は気象庁の予報用語で、1時間に降る雨量の幅ごとに言葉が決まっています。人が受けるイメージや傘の様子、車を運転したときの見え方も同じ表に書かれているので、道具は雨量を入れるとその段の文を表のまま出し、表の版と改正の注記も添えます。
天気の言葉は、決まりを知ると聞き方が変わります。「一時」「時々」「のち」の使い分けも、雲の名前も、雨の強さも、出どころは気象庁の解説にあり、このジャンルの道具はその文を言い換えずに引いています。自分で決めた数や言い回しを混ぜないのは、予報を出す側の言葉と読む側の理解がずれないようにするためです。