調べて分かる道具箱

お金とくらし

お金の数と、くらしの決まりの数を、出どころの文ごと見るジャンルです。

お金の道具は、値打ちが動くことを見るためのものです。1ドルが何円かは日によって変わり、昔の1円では今の1円と同じ物が買えません。預けたお金は利息で増え、その速さは金利で決まります。ここでは動く数を自分で動かして、どちらへ動くと何が起きるかを確かめられます。

くらしの決まりの道具は、法令の文をそのまま出します。乗車定員は12歳未満の子供を1.5人で12歳以上の1人と数え、電車の子供料金は大人の半額です。答えの数だけでなく、どの条文のどの語からその数が出たかを、引いた版の日付ごと示します。

この分野の道具(19本)

同じお金でも、いつの数かで値打ちが変わる

昔の1円が今の何円にあたるかは、物価の物差しで割り戻して出します。ところが物差しは2本あります。消費者物価指数は店で売られるモノとサービスの値段を、企業物価指数は企業どうしで取引されるモノの値段をもとにしています。同じ年の1円でも、どちらの物差しで測るかで答えが変わります。

お金が増えるほうにも、目安の数があります。利息がもとのお金にくり入れられていく複利では、72を金利(%)で割ると、2倍になるまでのおよその年数が出ます。金利6%なら 72÷6=12 で、およそ12年です。利息にも利息がつくので、同じ年数ごとに2倍、4倍、8倍と増え方が大きくなります。

1ドルが100円から120円になると、同じ1ドルを手に入れるのに前より多くの円が要ります。円の値打ちが下がったので、これを円安と呼びます。数が大きくなったのに「安い」と言うのは、ドルの値段ではなく、円の値打ちを言っているからです。

決まりには、数で線が引いてある

乗車定員や子供料金のような決まりには、数の線があります。12歳未満は1.5人で12歳以上の1人と数える、6歳未満の小児は同伴する旅客1人につき少なくとも1人まで運賃がかからない、10円未満の端数を丸める。線の手前と向こうで扱いが変わるので、自分がどちら側にいるかを知ることが、決まりを読む最初の一歩です。

線の位置は、法令の文に書いてあります。ただし条文が決めているのは数え方までで、乗車定員の条文なら、端数をどう丸めるかはその外にあります。書いていないことを足すと、その瞬間に嘘になります。だからこのジャンルの道具は書いてあるところまでで止まり、何人分かを丸めずに分数のまま出します。

条文は、引いた日の版で読む

法令は改正されます。2026年9月1日には道路交通法施行令の改正が施行されました。条文を写して画面に焼き込むと、法律が変わっても画面は変わりません。だからこのジャンルの道具は、どの版を引いたかを条文のそばに日付で出します。

版を出すのは、変わったことに気づくためです。引いた版と今の版を機械が毎週突き合わせ、違っていれば知らせる仕組みを置いています。それでも大事な判断のときは、e-Gov 法令検索で今の条文を自分の目で確かめてください。

期限のある決まりもあります。1クラスの人数の経過措置を決める政令は、年度ごとに同じ番号のまま期間が足されてきました(令和3年政令第133号は令和4・5・6年の3回)。だから道具は版だけでなく期限も持ち、過ぎたら知らせるようにしています。

値段の中には、税が入っている

店で払う値段には、税が入っています。消費税は国の7.8%と地方の2.2%を合わせた10%で、お酒と外食を除く飲食料品と、週2回以上発行される新聞の定期購読は8%です(消費税法 第二十九条・地方税法 第七十二条の八十三)。ガソリンの値段には揮発油税などが入っていて、消費税はその値段にかかります。率も額も法律の条文で決まっているので、このジャンルの道具はその条文の逐語と版を数のそばに出します。

税率は変わってきました。消費税は1989年の3%から、5%、8%を経て2019年に10%になり、率が変わった日に前後で税込の値段が動きます。だから道具は、日付を入れるとその日の税率で計算し、いつの率で出したかを画面に書きます。受け取る日付は今日までにし、まだ法律になっていない案は、案であることが分かる形で読み物に置きます。

昔の値段と今の値段を比べるときも、数の出どころを分けて見せます。このジャンルの道具が使う小売物価統計の値段は東京都区部の円の値段、消費者物価指数は全国の物差しで、量が変わった年は倍率を出さずに変わった年と中身を示します。何倍になったかの一言より、どの数をどの数で割ったかが分かるほうが、あとから確かめられるからです。

硬貨は20枚まで、カードには期限がある

硬貨は、同じ種類なら額面の20倍までが、法律で法貨として通用すると決められた枚数です。お札は枚数に決まりがなく、何枚でも法貨として通用します。道具は6種類の硬貨の枚数を入れると、種類ごとに20枚までかどうかと合計の額を出し、20枚をこえる分をどう扱うかは財務省の説明を逐語で示します。

マイナンバーカードにも期限があります。カードの有効期限は誕生日で数えた回数で決まり、カードに入っている電子証明書はそれとは別の期限を持つので、道具は生年月日と作成日から2つの期限を分けて出します。枚数も期限も、条文と版を数のそばに置くのは、法律が変わったときに古い答えを出し続けないためです。

こういうときは、これ

1ドル=何円で円高か円安か知りたい
円高と円安数を動かすと判定が変わります
昔のお金が今のいくらか知りたい
昔の1円は今の何円物価の物差しを2本並べます
電車の子供料金を知りたい
電車の子供料金切り上げと切り捨ての両方を出します
車に何人まで乗れるか知りたい
乗車定員と子供12歳未満の数え方を条文で示します
火災警報器をどこに付けるか知りたい
住宅用火災警報器階と部屋を選ぶと条文つきで出ます