お金とくらし
お金の数と、くらしの決まりの数を、出どころの文ごと見るジャンルです。
お金の道具は、値打ちが動くことを見るためのものです。1ドルが何円かは日によって変わり、昔の1円では今の1円と同じ物が買えません。預けたお金は利息で増え、その速さは金利で決まります。ここでは動く数を自分で動かして、どちらへ動くと何が起きるかを確かめられます。
くらしの決まりの道具は、法令の文をそのまま出します。乗車定員は12歳未満の子供を1.5人で12歳以上の1人と数え、電車の子供料金は大人の半額です。答えの数だけでなく、どの条文のどの語からその数が出たかを、引いた版の日付ごと示します。
この分野の道具(19本)
- 今使えるお札額面を押すと、今も使える25種類のうちその額面の券の人物と、発行開始・発行停止の日が並びます。年や人物の名前からも引けます
- 硬貨は20枚まで6種類の硬貨の枚数を入れると、種類ごとに20枚までかどうかと、合計の額、20枚までの分の額が出ます。お札との違いも条文で示します
- 円高と円安1ドル=何円かを動かすと、くらべる値より円高か円安かと、1万円が何ドルかが変わります
- 昔の1円は今の何円年と金額を入れると、今の物価で直した金額が出ます。1947年からは消費者物価と企業物価の2つ、1901〜1946年は企業物価だけです
- 昔の値段と今の値段品目と年を選ぶと、当時の値段と2025年の値段、何倍になったかが出ます。全国の物価で直した値段と、量が変わった年も出します
- 72の法則と複利金利を入れると、72÷金利の年数と、複利でちょうど2倍になる年数を並べます。1年ごとに利息がつく表で、2倍を初めて超える年もわかります
- 税金の種類品目を選んで値段を入れると、消費税・揮発油税などが何円入っているかを、国税と地方税に分けて出します。温泉の入湯税は、標準の額を条文で示します
- 電車の子供料金大人の運賃を入れると、子供料金(大人の半額)を、10円未満の端数を切り上げた額と切り捨てた額の2つで出します
- 乗車定員と子供定員と、12歳以上・12歳未満の人数を入れると、12歳未満の1.5人を12歳以上の1人とする数え方で何人分かを出します
- シートベルト免除運転者・同乗者・幼児で状況を選ぶと、施行令のどの号にあたりうるかを条文の逐語で示します。号に無い状況も同じ形で示します
- 原付の二段階右折車両通行帯の数・信号機・標識を選ぶと、道路交通法第三十四条第五項に当てはめた結果が条文つきで出ます
- 住宅用火災警報器階数・寝室のある階・階段を選ぶと、国の法令上どこに要るかを条文つきで出します。天井か壁かで、はりや換気口からの距離も変わります
- ナンバープレート地名・分類番号・ひらがな・4桁の意味を条文つきで出します。長さ・幅・高さ・排気量を入れると普通・小型・軽のどれかも出ます
- 1クラスは何人学校の種類と学年を選ぶと、法令が決めている1クラスの人数と根拠の条文を出します。実際の人数は、これと違うことがあります
- マイナンバーのチェックデジット個人番号の11桁から最後の1桁を出し、12桁は式に合うかを確かめます。チェックデジットは最後に付く0〜9
- マイナンバーカードの有効期限作成の日と生年月日を入れると、カードの有効期限(18歳以上は10回目、18歳未満は5回目の誕生日)と電子証明書の有効期限(5回目の誕生日)を出します
- 丁目・番地・号「番地」と「番・号」の違いを、法令と国の基準の文で説明します。街区の周りに右回りで番号が付く様子を、図で動かせます
- 消費税率の推移日付と値段を入れると、その日の消費税率(3%・5%・8%・10%、2019年10月からの飲食料品などは8%)で、消費税と税込みの額、国と地方の内訳を出します
- 肉の焼き加減肉の中心の温度を選ぶと、食中毒を防ぐための加熱の時間を、厚生労働省と食品安全委員会の資料から出します。75℃なら1分、65℃なら15分。焼き加減の名前と、色が変わるわけも書いています
同じお金でも、いつの数かで値打ちが変わる
昔の1円が今の何円にあたるかは、物価の物差しで割り戻して出します。ところが物差しは2本あります。消費者物価指数は店で売られるモノとサービスの値段を、企業物価指数は企業どうしで取引されるモノの値段をもとにしています。同じ年の1円でも、どちらの物差しで測るかで答えが変わります。
お金が増えるほうにも、目安の数があります。利息がもとのお金にくり入れられていく複利では、72を金利(%)で割ると、2倍になるまでのおよその年数が出ます。金利6%なら 72÷6=12 で、およそ12年です。利息にも利息がつくので、同じ年数ごとに2倍、4倍、8倍と増え方が大きくなります。
1ドルが100円から120円になると、同じ1ドルを手に入れるのに前より多くの円が要ります。円の値打ちが下がったので、これを円安と呼びます。数が大きくなったのに「安い」と言うのは、ドルの値段ではなく、円の値打ちを言っているからです。
決まりには、数で線が引いてある
乗車定員や子供料金のような決まりには、数の線があります。12歳未満は1.5人で12歳以上の1人と数える、6歳未満の小児は同伴する旅客1人につき少なくとも1人まで運賃がかからない、10円未満の端数を丸める。線の手前と向こうで扱いが変わるので、自分がどちら側にいるかを知ることが、決まりを読む最初の一歩です。
線の位置は、法令の文に書いてあります。ただし条文が決めているのは数え方までで、乗車定員の条文なら、端数をどう丸めるかはその外にあります。書いていないことを足すと、その瞬間に嘘になります。だからこのジャンルの道具は書いてあるところまでで止まり、何人分かを丸めずに分数のまま出します。
条文は、引いた日の版で読む
法令は改正されます。2026年9月1日には道路交通法施行令の改正が施行されました。条文を写して画面に焼き込むと、法律が変わっても画面は変わりません。だからこのジャンルの道具は、どの版を引いたかを条文のそばに日付で出します。
版を出すのは、変わったことに気づくためです。引いた版と今の版を機械が毎週突き合わせ、違っていれば知らせる仕組みを置いています。それでも大事な判断のときは、e-Gov 法令検索で今の条文を自分の目で確かめてください。
期限のある決まりもあります。1クラスの人数の経過措置を決める政令は、年度ごとに同じ番号のまま期間が足されてきました(令和3年政令第133号は令和4・5・6年の3回)。だから道具は版だけでなく期限も持ち、過ぎたら知らせるようにしています。
値段の中には、税が入っている
店で払う値段には、税が入っています。消費税は国の7.8%と地方の2.2%を合わせた10%で、お酒と外食を除く飲食料品と、週2回以上発行される新聞の定期購読は8%です(消費税法 第二十九条・地方税法 第七十二条の八十三)。ガソリンの値段には揮発油税などが入っていて、消費税はその値段にかかります。率も額も法律の条文で決まっているので、このジャンルの道具はその条文の逐語と版を数のそばに出します。
税率は変わってきました。消費税は1989年の3%から、5%、8%を経て2019年に10%になり、率が変わった日に前後で税込の値段が動きます。だから道具は、日付を入れるとその日の税率で計算し、いつの率で出したかを画面に書きます。受け取る日付は今日までにし、まだ法律になっていない案は、案であることが分かる形で読み物に置きます。
昔の値段と今の値段を比べるときも、数の出どころを分けて見せます。このジャンルの道具が使う小売物価統計の値段は東京都区部の円の値段、消費者物価指数は全国の物差しで、量が変わった年は倍率を出さずに変わった年と中身を示します。何倍になったかの一言より、どの数をどの数で割ったかが分かるほうが、あとから確かめられるからです。
硬貨は20枚まで、カードには期限がある
硬貨は、同じ種類なら額面の20倍までが、法律で法貨として通用すると決められた枚数です。お札は枚数に決まりがなく、何枚でも法貨として通用します。道具は6種類の硬貨の枚数を入れると、種類ごとに20枚までかどうかと合計の額を出し、20枚をこえる分をどう扱うかは財務省の説明を逐語で示します。
マイナンバーカードにも期限があります。カードの有効期限は誕生日で数えた回数で決まり、カードに入っている電子証明書はそれとは別の期限を持つので、道具は生年月日と作成日から2つの期限を分けて出します。枚数も期限も、条文と版を数のそばに置くのは、法律が変わったときに古い答えを出し続けないためです。