日付と時間
日付の計算は、数え方をひとつ決めないと答えが決まりません。
「4月1日から4月3日まで何日間か」には、2と3という2つの答えがあります。初日を数えるかどうかで変わるからで、どちらかが間違いというわけではありません。契約や旅行の日程では、どちらで数えるかが先に決まっていることが多く、道具の側が黙って片方を選ぶと、使う人はもう片方があることに気づけません。ここの道具は両方を並べて出します。
法律が独特の数え方をしていることもあります。年齢は誕生日の前日に1つ上がる(年齢計算ニ関スル法律)ので、4月1日生まれの子は3月31日に年をとり、1つ上の学年に入ります。改元のあった年は、1年に2つの元号が乗ります(1989年は昭和64年でもあり平成元年でもあります)。どちらとも読める場面では、どの決まりで数えたのかを画面に書きます。
この分野の道具(16本)
- ラップタイム1:23.45 のまま何行でも貼れます。平均のほかに中央値も出すのは、陸連と水連の規則が「時計3つの中間の時間」を採るからです
- 曜日を暗算で当てる日付を入れると曜日と、暗算で出すための足し算を1歩ずつ出します。1月と2月を前の年に送る理由も書いています
- 和暦・西暦月日まで入れるので1989年(昭和64年と平成元年)も正しく出ます。早見表つき
- 日数計算「何日間」は初日を数えるかで変わります。両方の数え方を出します
- 年齢計算法律上は誕生日の前日に年をとります。4月1日生まれの学年の理由も分かります
- 入学・卒業年小学校から大学までの入学年と卒業年。早生まれを4月1日で正しく分けます
- 世界時計・時差夏時間で時差は年に2回変わります。固定の表ではなくその瞬間の値を出します
- 時計の読み方長い針を動かすと短い針もいっしょに動き、「3じ50ぷん」のように読み方が出ます。読む練習の紙も印刷できます
- 午前0時と午後12時「午前12時」「午後0時」などの言い方を選ぶと、24時制の時刻と、明治5年の布告の時刻表での書き方、国立天文台の見方を出します
- 干支その日の干支もその年の干支も。切り替わりが元日か立春か旧正月かも選べます
- 二十四節気立春も夏至も年で日が動きます。暦要項の値と計算を使い分けて出します
- 雑節と土用の丑の日年を入れると、節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・二百十日と、4つの土用の入りと丑の日の日付を出します
- 月の満ち欠け月齢と形。十五夜が満月とは限らない理由も。2026年は2日ずれます
- 潮の満ち引き新月と満月の頃は大潮、上弦・下弦の頃は小潮。時刻や潮位ではなく、そうなる理由の側を出します
- 日の出・日の入り日本は太陽の上端が地平線に触れた瞬間。フランスは今も太陽の中心です
- 江戸の時刻(不定時法)日付と場所を選ぶと、明け六つ・暮れ六つと九つ・八つなどの時刻、昼と夜の一刻の長さを、国立天文台の定義で計算して出します
暦は、何度も作り直されている
日本が太陰太陽暦をやめて今の暦に変わったのは明治5年です。明治5年12月2日の翌日が明治6年1月1日になったので、明治5年の12月は2日しかありません。この年をまたぐ日数の引き算は、ふつうのやり方では合いません。
切り替えの時期は国ごとにばらばらでした。16世紀に改めた国もあれば、20世紀に入ってからの国もあります。古い日付を扱うときに「どの暦の何日か」を書き添えないと意味が決まらないのは、このためです。日付は数字に見えて、後ろに制度がぶら下がっています。
1日が24時間ちょうどとは限らない
地球の自転はわずかに揺らぐので、原子時計が刻む時間とのずれを埋めるために、うるう秒が足されてきました。入る日には23時59分60秒という、ふだんは存在しない秒が出ます。2022年の国際度量衡総会で、2035年までにうるう秒の挿入をやめる方針が決まりました。
夏時間を採る国では、切り替えの日の長さが23時間や25時間になります。時差が単純な足し算にならないのはここで、同じ都市でも季節でずれ幅が変わります。過去や未来の日付の時差を言うには、その日にどちらの制度だったかまで分かっている必要があります。
暦の日付と時刻の呼び方は、決まりごとから出る
節分や土用の丑の日のような雑節は、太陽の通り道の上の位置(黄経)で決まり、国立天文台が翌年の分を暦要項として発表します。このジャンルの道具は、発表された年はその値を使い、発表の無い年は同じ定義で計算して、どちらで出したかを画面に書きます。日の干支から丑の日を数えるので、土用のあいだに丑の日が2回ある年は、一の丑と二の丑を分けて出します。
時刻の呼び方にも、決まりの歴史があります。江戸時代は夜明けから日暮れまでを六つに分けたので、一刻の長さが季節で変わりました。明治5年の改暦の布告は1日を24時間に分けて午前と午後に12ずつ数える形にしたので、「午前12時」と「午後0時」のような言い方の食い違いは、布告の時刻表と国立天文台の見方を並べて読むと整理できます。答えの数だけでなく、どの定義で出したかを道具が示すのは、そのためです。