調べて分かる道具箱

文字とテキスト

「文字数」は、数え方を言わないと決まりません。貼りつけた文章は、どこにも送りません。

国旗の絵文字は、見た目は1文字ですが、機械の中では複数の値でできています。だから「何文字か」は、何を1と数えるかで答えが変わります。字数制限に引っかかったのに画面では足りているように見える、というのはこれが原因で、見た目の数と、投稿先が数えている単位が違うために起きます。ここの道具は、見た目どおりの数と、機械が数えている数の両方を出します。

表記のゆれも同じで、どちらかが正しいのではなく、場面ごとに使う決まりが違うだけです。ローマ字にはヘボン式・訓令式・パスポート式があり、「なんば」が NAMBA になるのはヘボン式の決まりです。全角と半角も、申込フォームが受け付ける側の都合で決まります。どの流儀で書き換えたのかを示すようにしてあります。

この分野の道具(26本)

同じ字に見えて、機械の中では別の字

「高」と「髙」、「崎」と「﨑」のように、見た目がよく似ていて、機械の中では別の値になっている字があります。名前に使われることが多いので、申込フォームで弾かれたり、送った先で表示が崩れたりする原因になります。似ているかどうかは目で決まるのに、機械は値でしか比べられません。

半角カタカナも同じ話で、「ア」と「ア」は別の値です。こうした見た目の差をそろえるために正規化(NFKC など)という手続きがあり、半角カタカナを全角に、丸数字をただの数字に直します。ただしそろえたあとは元に戻せません。そろえてよい場面かどうかは、書いた人にしか決められません。

1文字をどう数えるかは、1つに決まらない

絵文字や、記号を組み合わせて作る字は、見た目が1文字でも、機械の中では2つ以上の部品でできています。だから文字数を出すときは、部品の数を数えるのか、人が1文字と見るまとまりを数えるのかを、先に決めておかないといけません。

決めずに数えると、数えた先どうしが食い違います。同じ1つの絵文字が、数え方によって1にも2にも、それ以上にもなるので、出てきた数字だけを見せられても、何を数えたのかが分からないと比べようがありません。

字の「数」と、画面で占める「幅」もまた別のものです。半角と全角はどちらも1文字ですが、並べたときの長さは違います。表の桁をそろえたいときに本当に数えているのは、文字の数ではなく幅のほうです。

文字化けは、壊れたのではなく読み違えている

「譁�蟄怜喧縺�」のような並びは、データが壊れたのではありません。ある文字コードで書かれたものを、別の文字コードとして読んだ結果です。読み方さえ合えば元に戻ります。逆に、読めない字を「?」に置き換えて保存してしまったものは、そこで情報が落ちているので戻せません。

「〜」や「-」のような記号が化けやすいのは、見た目の似た文字が複数あり、変換表が食い違っていた時期があるためです。だから復元は、どの読み方を当てたかを見比べる作業になります。候補を並べて出しているのは、それらしい読み方がいくつも出てくる場面もあるからです。

あそびの暗号と、本当の暗号の境目

文字を3つずらすシーザー暗号は、ずらす数が25通りしかないので、全部試せばすぐ読めます。文字を1対1で置き換えるやり方も、日本語なら「い」や「か」、英語なら e の出やすさが手がかりになり、数えるだけで崩れます。

あそびの暗号が破られるのは、鍵が短いからだけではありません。元の文章の癖が、形を変えないまま残るからです。自分で作って自分で解いてみると、何を隠せていないのかが見えます。人に読まれて困るものには使えない、という線もそこで引けます。

音を数えると、字の数とは合わない

早口言葉が言いにくいのは、字が多いからではありません。口の中の近い場所で作る音が、続けて出てくるからです。「なまむぎ・なまごめ」は、舌の先を上あごに付ける音と、唇を閉じる音が交互に並びます。切り替えが細かいほど、速く言うと崩れます。

音の数え方もいくつかあります。日本語は「拍(モーラ)」で数えるので、「きゃ」は1拍、「きゅう」は2拍です。英語は「音節(シラブル)」で数えるので、strength は子音の字が7つ並んでいても1音節です。同じ言葉を数えても、数え方が違えば答えが違います。

こういうときは、これ

提出物の字数を数えたい
文字数カウント絵文字も見た目どおり1文字で数えます
フォームで弾かれた
全角・半角英数字だけ、カタカナだけ、と対象を選べます
開いたら文字化けしていた
文字化け復元考えられる直し方を全部並べます
名前をローマ字で書きたい
ローマ字3つの流儀を同時に出します
友だちと暗号で遊びたい
あそびの暗号合言葉で文字をずらします