調べて分かる道具箱

からだと数

同じ人を測っても、式を変えれば数は変わります。

基礎代謝の推定式はいくつもあって、百キロカロリー単位で答えが違います。どれかが正解というより、何を元にして作られた式かが違うので、1つ選んで答えを1つ出す形にすると、選んだこと自体が読む人から見えなくなります。ここでは複数の式を並べて出したうえで、それぞれ何という式かを添えます。同じ身長・同じ体重でも式によって数が動くのは、道具の不出来ではなく、推定というものがそういうものだからです。

BMI も、子どもに大人の物差しをそのまま当てません。成長期は背の伸び方と体重の増え方が年齢で変わるので、大人向けの数字を持ってくると意味が変わってしまうからです。ここで出るのは目安であって、診断ではありません。心配なことがあれば、お医者さんや管理栄養士さんに聞いてください。

この分野の道具(5本)

同じ数でも、どの基準で読むかで言われることが変わる

BMI は体重を身長の2乗で割った数です。日本肥満学会は25以上を肥満としますが、世界保健機関の基準では25以上は「前肥満」で、肥満は30からです。同じ26でも、どちらの物差しを当てるかで呼び名が変わります。アジアの集団では低めの BMI でも代謝の問題が出やすいという報告があり、基準が分かれているのはそのためです。

BMI は体の中身を見ていません。筋肉と脂肪の区別がつかないので、鍛えている人は高めに出ます。身長の2乗で割るという形についても、背の高い人と低い人でわずかに偏るという指摘が古くからあります。1つの数で体を言い表せると考えないことが、この数字との付き合い方です。

推定式は、どこの誰を測って作られたか

基礎代謝の推定式には、古くから使われているハリス・ベネディクトの式や、日本人のデータをもとにした国立健康・栄養研究所の式などがあります。もとにした集団が違えば、当てはまり方も違います。欧米のデータから作られた式を日本人に当てると高めに出るとされるのは、この違いによるものです。

そもそも基礎代謝は本来、絶食して安静にした状態で実際に測るものです。身長・体重・年齢から出す値は、その測定値を当てにいく推定にすぎません。同じ人でも体温や筋肉量で動きます。ここで複数の式を並べて出しているのは、答えを1つに見せないで、幅のまま見てもらうためです。

こういうときは、これ

身長と体重から目安を知りたい
BMI年齢で基準を出し分けます
1日に使うエネルギーを知りたい
基礎代謝求め方を並べて出します