世界時計と時差
時刻を読み込んでいます。時差は季節で変わるので、 決まった数の表ではなく、その瞬間の値を出しています。
よくある質問
時差はどうやって計算しますか?
それぞれの都市が UTC から何時間ずれているかを見て、その差を引き算します。日本は UTC+9 なので、UTC+5:30 のインドとは3時間30分の差です。ただし夏時間のある国はずれが年に2回動くので、固定の数として覚えると外します。この道具は表を持たず、ブラウザが持っている時間帯のデータベースに、その瞬間のずれを聞いています。
日本とニューヨークの時差は何時間ですか?
季節によって変わります。11月から3月ごろは14時間、3月から11月ごろは13時間です。アメリカが夏時間(デイライト・セービング・タイム)に入ると1時間すすむためで、その期間だけ差が縮みます。「14時間」と書いてある表は、1年の半分以上のあいだ誤りになります。この道具は固定の表を持たず、その瞬間の実際のずれを出しています。
夏時間はいつ切り替わりますか?
国や地域によって違います。アメリカは3月の第2日曜から11月の第1日曜、EU は3月の最終日曜から10月の最終日曜です。同じ「3月」でも日付がずれるので、その数週間は普段と違う時差になります。切り替えの規則自体も国の判断で変わることがあり、実際 EU は廃止を議論しています。この道具はブラウザが持っている時間帯データベースに聞いているので、規則が変わればそちらの更新に追随します。
日本に夏時間はありますか?
いまはありません。1948年から1951年まで実施されたことがありますが、その後はやめたままです。そのため日本の時差は年間を通じて UTC+9 で変わりません。相手の国だけが動くので、時差が変わったように見えます。
30分ずれる国があるのはなぜですか?
時間帯を1時間刻みで区切る決まりが無いためです。インドは UTC+5:30、ネパールは UTC+5:45、オーストラリアの一部は UTC+9:30 を使っています。国土の位置と、国内で時刻を統一したい事情の兼ね合いで決められていて、時差が「何時間何分」になります。
会議の時間を決めるのに使えますか?
使えます。「時刻を決める」に切り替えて、基準の都市での時刻を入れてください。その瞬間に各都市が何時何分なのか、そして相手の国では前の日か次の日かまで出します。日付が変わることを見落とすのは、時差の計算でいちばん多い間違いです。
世界の主要都市の時刻と時差を出します。夏時間で差が変わるので、その瞬間の値を使います。
「◯時間の時差」と書かれた表は、年に2回まちがえます
時差を固定の数として覚えている人は多いのですが、夏時間のある国との差は年に2回動きます。
日本とニューヨークの差は、冬のあいだは14時間ですが、 アメリカが夏時間に入る3月から11月は13時間になります。 ロンドンとの差も、9時間の期間と8時間の期間があります。 「ニューヨークは14時間おくれ」と書いた表は、1年の半分以上のあいだ誤りです。
しかも切り替わる日は国ごとに違います。アメリカは3月の第2日曜、 EU は3月の最終日曜なので、その数週間だけ普段と違う時差になります。 この期間は、固定の表を使うとほぼ確実に間違えます。
だからこの道具は差の表を持ちません。ブラウザが持っている 時間帯のデータベース(IANA タイムゾーンデータベース)に、その瞬間のずれを聞いています。 夏時間に入っているかどうかも、各都市の欄に出しています。
南半球では、日本の夏に時差が縮みます
夏時間は「夏に1時間すすめる」制度なので、南半球では日本と逆の時期に入ります。
シドニーとの差は、日本が冬のとき(現地は夏)に2時間、 日本が夏のとき(現地は冬)に1時間です。 「夏だから1時間すすんでいるはず」と決めてかかると、南半球で必ず外します。
時差が「何時間何分」になる国があります
時間帯を1時間刻みで区切らなければならない決まりはありません。 インドは UTC+5:30、ネパールは UTC+5:45、オーストラリア中部は UTC+9:30 です。 日本との差はそれぞれ3時間30分・3時間15分・30分になります。 1時間単位で計算する道具は、この国々で必ずずれます。
1972年からいままでに、世界の時刻へ27回1秒を足しました
地球が回る速さは、少しずつ変わります。地球の自転から決まる時刻とのずれが大きくなる前に、世界の時刻へ1秒を足してそろえる決まりがあり、この1秒を「うるう秒」と呼びます。
地球の回転を測っている国際組織の一覧表には、1972年1月1日の差が10秒、2017年1月1日の差が37秒と並んでいます。この45年のあいだに、27回ぶんの1秒が足されました。
いちばん新しいうるう秒は2017年1月1日です。2026年7月に出た告知を反映したあとの一覧表でも、差は37秒のままです。9年以上、同じ値が続いています。
国際度量衡総会は2022年の会合で、この仕組みを見直すと決めました。決議には、自転から決まる時刻(UT1)と、いま世界で使っている時刻(UTC)の差の上限を、2035年までに、またはそれより前に大きくする、と書かれています。
出どころ: 国際地球回転・基準系事業(IERS)うるう秒一覧表「Leap_Second.dat」(新しいタブで開きます)、国際度量衡総会 第27回 決議4(2022年)(新しいタブで開きます)。
世界の時刻は、約450台の原子時計の平均で決めています
時差を計算するときに基準にしている協定世界時(UTC、世界で共通に使う時刻)は、世界中の時計を持ち寄って作られています。たくさんの時計の読みを合わせて決めた、平均の時刻です。
国際度量衡局の年次報告には、国際原子時(TAI、原子時計だけで作る時刻)と協定世界時は約450台の原子時計、80をこえる時刻機関のデータを組み合わせて得られる、と書かれています。第15巻(2020年)の記述です。
各機関は5日ごとに、自分の時計と自分の持つ時刻との差を送ります。送られた値は重みを付けて平均され、1か月ぶんをまとめて計算します。重みの付け方は、長く安定するように決められています。
こうして出た結果は、毎月の報告として公表されます。世界の時刻は、どこか一国の判断ではなく、80をこえる機関の測定を毎月つき合わせて決まっています。
出どころ: 国際度量衡局(BIPM)「Annual Report on Time Activities」第15巻(2020年)(新しいタブで開きます)。
日本の標準時は、1886年の勅令の3つの文で決まっています
日本の標準時のもとになっているのは、1886年(明治19年)7月13日に世に出された(公布された)明治十九年勅令第五十一号です。勅令は、むかし天皇の名で出されていた法令のことです。題は「本初子午線経度計算方及標準時ノ件」で、中身はたった3つの文だけです。
3つめの文には、こう書いてあります。「明治二十一年一月一日ヨリ東経百三十五度ノ子午線ノ時ヲ以テ本邦一般ノ標準時ト定ム」。1888年1月1日から、東経135度の線の時刻を日本全体の標準時にする、という意味です。
1つめの文は、経度の起点となる子午線(経度を測るときに基準にする線)を、グリニッジ天文台に決めています。2つめの文は、東経を正、西経を負と決めています。地図の経度と時計の時刻を、同じ1本の勅令でまとめて決めました。
この勅令は、いまも使われています。国の法令データベースでは、現に効いている法令として全文が読めます。140年前に書かれたカタカナの3つの文が、いまの日本の時計の基準です。
出どころ: e-Gov 法令検索「明治十九年勅令第五十一号(本初子午線経度計算方及標準時ノ件)」(新しいタブで開きます)。
日本の標準時が2つに分かれていた時期が、41年あります
1895年(明治28年)12月28日に公布された明治二十八年勅令第百六十七号は、それまでの日本の標準時を「中央標準時」と呼び直しました。そのうえで、もう一つの標準時を作りました。
第二条には、こうありました。「東経百二十度ノ子午線ノ時ヲ以テ台湾及澎湖列島並ニ八重山及宮古列島ノ標準時ト定メ之ヲ西部標準時ト称ス」。東経135度と東経120度の差は、ちょうど1時間です。
1896年1月1日からこの決まりが始まりました。この日から、八重山列島と宮古列島は、日本の他の地域と1時間ずれた時刻で暮らしました。一つの国の中に、時差がある状態でした。
1937年(昭和12年)の勅令第五百二十九号が、この第二条をなくします。実際に効きはじめた(施行された)のは同年10月1日。この日、日本の標準時はふたたび一つに戻りました。41年9か月ぶんの出来事です。
出どころ: 国立公文書館デジタルアーカイブ「標準時ニ関スル件・御署名原本・明治二十八年・勅令第百六十七号」(新しいタブで開きます)、e-Gov 法令検索「明治二十八年勅令第百六十七号(標準時ニ関スル件)」(新しいタブで開きます)。