潮見表と潮回り
東京(北緯 35.65度・東経 139.77度)
持っているのは2026年ぶんだけです(2026-01-01 〜 2026-12-31)。
持っているのは2026年ぶん(2026-01-01 〜 2026-12-31)だけです。
やってみる
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港と日をえらぶと、その日の潮の満ち引き(満潮・干潮)と、 30分ごとの潮位を出します。 大潮かどうかは暦ではなく、その日の潮位差の数字で見ます ── 気象庁が「大潮」をそう定義しているからです。 潮がいちばん速く動く時刻も出します。
「大潮」は、暦の言葉ではなく潮位差の言葉です
潮見表を見ると「大潮」「中潮」「小潮」と書いてあるので、暦の上で決まっている日の名前 だと思いがちです。でも気象庁の「潮汐・海面水位の用語集」(新しいタブで開きます)の定義は、こうです。
大潮 ── 朔(新月)及び望(満月)の頃、満潮と干潮の潮位の差が大きくなった状態(気象庁 潮汐・海面水位の用語集)
小潮 ── 上弦の月及び下弦の月の頃、満潮と干潮の潮位の差が小さくなった状態(気象庁 潮汐・海面水位の用語集)
「潮位の差が大きくなった状態」。つまり大潮は、高さの話ではなく差の話です。 だから上の道具は、 呼び名だけでなくその日の潮位差を必ずcmで出します。 「今日は大潮だから潮位が高い」は、正しくありません ── 大潮の日は、満潮がとても高くなると同時に、干潮がとても低くなります。
月齢と潮位差を重ねたら、本当にぴったり合いました
上の定義が本当かどうかは、確かめられます。気象庁が出している2026年ぶんの潮位表(1日1行・365行)から、毎日の潮位差を計算し、同じ日の月齢で束ねてみました。 月齢はこのページが自分で計算しているもので、潮位表とは何のつながりもありません。
結果は、東京・大阪・稚内のどこでも同じ形になりました ── 潮位差の山は月齢0(新月)と月齢15(満月)の近くに、谷は月齢7と22(半月)の近くに来ます。東京では山と谷で2.1倍ちがいました。 ⭐ 別々に作られた2つのもの(うちの月齢の計算と、気象庁の推算値)が重なるので、 どちらもだいたい合っている、と言えます。 この検査は単体テストとして置いてあり、月齢の計算を7日ずらすと落ちます。
中潮・長潮・若潮は、気象庁の用語集にありません
潮見表でおなじみの5つの呼び名のうち、気象庁の用語集に定義があるのは大潮と小潮の2つだけです。中潮・長潮・若潮は載っていません。 この3つは旧暦の日にもとづく、漁や釣りの世界で長く使われてきた呼び名です (長潮は小潮の終わりごろで潮の動きがゆるやかな日、若潮はその翌日で再び大きくなり始める日、 とされています)。
このページも旧暦の日から5つを割り当てていますが、出どころを示せる公の定義を見つけられていません。 なので画面にもそう書いています。呼び名と数字が食い違って見えたときは、数字のほう(潮位差)を信じてください。そちらは気象庁の推算値そのものです。
「50分」は、釣れる時刻ではなく毎日のずれです
潮の話に「50分」という数がよく出てきます。出どころは気象庁「潮汐の仕組み」(新しいタブで開きます)の一文です ──「満潮と干潮の時刻は毎日約50分ずつ遅れます(気象庁 潮汐の仕組み)」。
月が地球のまわりを回っているので、同じ場所が月の真下に戻ってくるまでに 24時間より少し長くかかります。そのぶん、満潮の時刻が毎日およそ50分ずつ後ろへずれていきます。 つまり50分は「毎日ずれる量」であって、 「何かの50分後がよく釣れる」という意味の数ではありません。 釣りの言い伝えとしてそういう言い方があるのは知っていますが、このページは、出どころを開けていないことは書きません。
潮がいちばん速く動くのは、満潮と干潮の真ん中です
上の道具に出る「いちばん大きく動く」のところを見てください。 潮位のうつり変わりは、 山(満潮)と谷(干潮)がなめらかにつながった波の形をしています。波がいちばん急なのは、山と谷のちょうど中間です。 そこで水がいちばん速く動きます。
逆に、満潮と干潮の時刻には、上がりきり・下がりきりで水の動きがいったん止まります。 これを「潮止まり」と呼びます。ただし「速く動くとよく釣れる」とは、このページには書いていません。 よく言われる話ですが、Google の検索補完には「大潮 釣りにくい」という語も実在していて、 逆の経験をしている人もまとまった数います。 出しているのはいつ、どれだけ速く動くかまでです。
同じ日本の中で、潮位差は17倍ちがいます
気象庁が潮位表を出している239港ぜんぶについて、2026年の365日ぶんの 潮位差を数えてみました。
- いちばん大きい年間の最大/1年の平均
- 大浦(有明海)── 517cm/355cm
- いちばん小さい年間の最大/1年の平均
- 寿都(北海道の日本海側)── 30cm/18cm
5メートル以上動く海と、30センチしか動かない海が、同じ国にあります。 有明海のように奥が細くなった湾は、入ってきた潮が行き場を失って高く持ち上がります。 一方、日本海は外の海とつながる口がせまく、潮の出入りそのものが小さいので差が出ません。 ⭐ この数字は、このページを作るときに239港ぶんの潮位表を全部読んで数えたものです。 よそから写した数字ではありません(単体テストが、毎回全部を読み直して同じ数になるか確かめています)。
この地図は、緯度と経度を点で打っています
上に出ている日本の形は、地図の画像でも、よその地図サービスでもありません。 気象庁が公開している239港の緯度と経度を、そのまま点として打っただけです。 港は海岸線に沿って並んでいるので、点を打つと勝手に日本列島の形になります。
地図の好きなところにピンを立てて、その場所の潮位を出す、ということはできません。潮位は港ごとの推算値でしか出せないからです。 これは作りの都合ではなく、潮の性質のほうの話です。湾の形や水深で潮の動きは大きく変わるので、 観測と計算をしていない場所の潮位は、誰にも出せません。
このページで、海に出る判断をしないでください
このサイトのほかの道具は、間違っても答えがずれるだけです。潮の時刻は違います。磯や干潟にいる人が、戻る時間を決めるのに使うからです。だから、次のようにしています。
- 潮位をうちで推算しない。www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/ が配っているテキストを1バイトも変えずに置いて、それを読むだけにしています。
- 持っていない日は「持っていない」と言う。2026年の外の日を選ぶと、近い日の数字を出さずに、そう出ます。
- 読み込みに失敗したら、空にしない。何が起きたかを画面に出します。
そのうえで ── 実際に観測される潮位は、天文潮に気圧や風など気象の影響が加わったもの(気象庁 潮汐・海面水位の用語集)。台風や低気圧の日は、この表よりずっと高くなることがあります。 実際に海へ行く前には、かならず気象庁の潮位表(新しいタブで開きます)と、その日の天気・波の情報を見てください。
出典と、確かめられなかったこと
潮位の数値は気象庁 潮位表(新しいタブで開きます)(2026年・239地点)、港の位置は潮位表掲載地点一覧表(新しいタブで開きます)、大潮・小潮・月齢の定義は潮汐・海面水位の用語集(新しいタブで開きます)、毎日約50分ずれることと大潮・小潮の起こり方は潮汐の仕組み(新しいタブで開きます)です。いずれも2026-08-29 に実際に取得しました。
確かめられなかったこと ──【1】中潮・長潮・若潮の公の定義。 気象庁・海上保安庁のページを探しましたが見つかりませんでした。旧暦の日からの割り当ては、 広く使われている表に合わせています。【2】「大潮のほうが釣れる」「潮が動くと釣れる」の裏づけ。 水産の文献をまだ1本も開けていないので、このページには書いていません。 【3】月齢は平均の朔望月(29.530588853日)を使った概算で、 国立天文台が出す朔の時刻とは数時間ずれます。潮位差との重なりで確かめてはいますが、 月齢そのものの精度を求めるなら国立天文台の暦を見てください。
よくある質問
大潮とは、どういう日のことですか
気象庁の用語集は「朔(新月)及び望(満月)の頃、満潮と干潮の潮位の差が大きくなった状態(気象庁 潮汐・海面水位の用語集)」と書いています。⭐ 高さではなく、満潮と干潮の「差」が大きい日のことです。だからこのページは、潮回りの呼び名と一緒に、その日の潮位差を必ずcmで出しています。呼び名だけ見て「今日は大潮だから潮位が高い」と思うと、ずれます。
小潮になるのは、月がどう見えるときですか
「上弦の月及び下弦の月の頃、満潮と干潮の潮位の差が小さくなった状態(気象庁 潮汐・海面水位の用語集)」です。月と太陽が地球から見て直角の方向にずれると、海を引っぱる力が打ち消し合うためです。逆に新月と満月のときは月と太陽が一直線に並ぶので、力が重なって差が大きくなります(気象庁「潮汐の仕組み」)。
中潮・長潮・若潮は、どこで決まっているのですか
気象庁の用語集にあるのは「大潮」と「小潮」だけで、中潮・長潮・若潮は載っていません。この3つは旧暦の日にもとづく、漁や釣りの世界で広く使われてきた呼び名です。このページも旧暦の日から割り当てていますが、出どころを示せる公の定義を見つけられていないので、そのことを画面に書いています。数字のほうの潮位差は気象庁の推算値そのものなので、迷ったら数字を見てください。
満潮の時刻が毎日ずれるのはなぜですか
気象庁「潮汐の仕組み」に「満潮と干潮の時刻は毎日約50分ずつ遅れます(気象庁 潮汐の仕組み)」と書いてあります。月が地球のまわりを回っているぶん、同じ場所が月の真下に来る時刻が毎日およそ50分ずつ後ろにずれるためです。釣りの話に出てくる「50分」は、たいていこの毎日のずれのことです。
潮の水がいちばん速く動くのは、いつですか
満潮と干潮のちょうど中間ごろです。潮位のうつり変わりは山と谷がなめらかにつながった波の形をしていて、いちばん急なのが中間だからです。満潮・干潮の時刻には上がりきり/下がりきりで、いったん止まります。このページは、その日いちばん大きく動く組と、その真ん中の時刻を出しています。
大潮のほうが釣れるのですか
このページには書いていません。書けるだけの出どころを、まだ開けていないからです。「潮が動くと釣れる」はよく言われますが、Google の検索補完には「大潮 釣りにくい」という語も実在していて、逆の経験をしている人もまとまった数います。このサイトは、確かめたことだけを書く決まりなので、出しているのは「水がいつ、どれだけ速く動くか」までです。そこから先は、釣る人の経験のほうが確かです。
この潮位は、実際の海面の高さですか
いいえ。2つ気をつけてください。【1】数字は「潮位表基準面」から測った高さで、0cm は海面ではありません。【2】実際に観測される潮位は、天文潮に気圧や風など気象の影響が加わったもの(気象庁 潮汐・海面水位の用語集)。つまり台風や低気圧の日は、この表よりずっと高くなることがあります。このページで海に出る判断をしないでください。
自分の行く港が一覧にありません
このページが持っているのは、気象庁が潮位表を出している239港だけです。潮位は港ごとの推算値でしか出せないので、地図の好きなところにピンを立てて、その場所の潮位を出す、ということはできません(近くの港を選んでください)。2026年ぶんだけを持っていて、範囲の外の日を選ぶと「持っていません」と出ます。