調べて分かる道具箱

トマトの積算温度と収穫の目安

花が咲いた日と気温を入れると、収穫できるまでの日数の目安が出ます。

花が咲いた日
これからの日平均気温の見込み
目標の積算温度
節目から選ぶ

既定の 1100℃ は「開花から収穫開始まで」で、品種はハウス桃太郎のものです。品種・作型・地域で変わるので、 自分の値が分かるなら入れ替えてください。

55
収穫の目安花が咲いた日から数えて
2026年10月8日ごろ
計算積算温度 ÷ 日平均気温 = 日数
1100℃ ÷ 20℃ = 55

気温が毎日ちょうどこの値だとしたときの目安です。実際の気温は日ごとに変わるので、 暑い日が続けば早まり、涼しければ遅れます。積算温度は引き算をしません── 寒い日があっても、その日のぶんは足されます(進みが遅くなるだけです)。

よくある質問

積算温度とは何ですか?

毎日の平均気温を足していった合計です。作物の育ち方は「何日たったか」より「どれだけの温度を浴びたか」でよく説明できるため、日数の代わりに使われます。暑い日が続けば早く貯まり、涼しければゆっくり貯まるので、同じ品種でも夏と秋で収穫までの日数が変わることを説明できます。

何度を基準に足すのですか?

このページでは日平均気温をそのまま足しています(基準0℃)。作物によっては「10℃を超えたぶんだけ足す」有効積算温度を使うこともあり、同じ1100℃でも意味が変わってしまいます。ここで基準0℃だと分かるのは、出典の表が「日平均20℃なら55日」と併記していて、1100÷20=55 とぴたりと合うからです。10℃を引く数え方なら日数が合いません。

1100℃という数字はどこから来ていますか?

愛知県の「トマトの栽培管理・環境制御指針」にある表から取りました。同表は「SHP関東地域農業研究・普及協議会『低段・多段組合せ栽培によるトマトの周年多収生産技術マニュアル、2010』より作成」と出どころを明記しています。品種はハウス桃太郎です。

品種が違っても使えますか?

そのままでは合いません。1000℃や1200℃と書いている資料もあり、品種・作型・地域で変わります。この道具は目標の積算温度を入れ替えられるようにしてあるので、自分の品種の値が分かるならそれを入れてください。分からない場合は、実際に1回育てて、開花から収穫までの日平均気温を足せば自分の畑での値が出ます。

寒い日があると積算温度は減りますか?

減りません。積算温度は足し算だけで、引き算をしません。寒い日はその日に足される量が小さくなるだけで、貯まった量が戻ることはありません。ただし霜が降りるような低温では株そのものが傷むので、その場合は積算温度の話とは別に対処が必要です。

同じ「1100℃」でも、数え方が2つあります

積算温度には2つの数え方があります。

どちらで数えるかで、同じ1100℃でもかかる日数が倍ちがいます。 ところが「トマトの積算温度は1100℃」とだけ書いてあるページが多く、どちらの数え方なのかが書かれていません。 これでは使えません。

このページが基準0℃だと言い切れるのは、出典の表に「日平均20℃のときの所要日数」が併記されているからです。 1100 ÷ 20 = 55 で表の55日と一致し、210 ÷ 20 = 10.5、420 ÷ 20 = 21 も 表のとおりになります。10℃を引く数え方なら、どれも合いません。

出典の表

トマトの開花〜収穫に要する積算温度(品種: ハウス桃太郎)
区間必要な積算温度
開花 → 次の花房の開花花房は下から順に付く。この間隔で段が増えていく210日平均20℃なら 10.5
開花 → 収穫開始いちばんよく使う値。花が咲いた日から数える1100日平均20℃なら 55
収穫開始 → 同じ花房の収穫終了1つの花房に4果ついている場合420日平均20℃なら 21

出典: 愛知県「トマトの栽培管理・環境制御指針」表Ⅰ−1。 同表は「SHP関東地域農業研究・普及協議会『低段・多段組合せ栽培によるトマトの 周年多収生産技術マニュアル、2010』より作成」と記しています。 収穫終了までの420℃は、1つの花房に4果ついている場合の値です。

地域の平年気温は載せていません

「◯月ならだいたい何度」という表を載せることもできますが、やめました。 気温は地点ごとに大きく違ううえ、ハウスの中は外気とかなり違うためです。 外の平年値を当てはめると、ハウス栽培では大きく外れます。

気温は自分のところの値を入れてください。 温度計の記録があるなら、その平均がいちばん確かです。