調べて分かる道具箱

砂糖・食塩・ミョウバンの溶解度 ── 水100gに溶ける量

mL
水の温度

20℃の水100mLにとける量

  • 水100g
  • 砂糖203.9g大さじ約17杯
  • 食塩35.9g大さじ約2杯
  • ミョウバン11.4g

「水溶(よう)液を温めるために60℃~70℃の湯を扱(あつか)う。やけどをしないように注意する。」(文部科学省の実験の手引き)

水の量と温度を選ぶと、砂糖・食塩・ミョウバンが何gまでとけるかが出ます。

水1mLを1g、大さじ1杯(ぱい)をグラニュー糖12g・食塩18gとして計算しています。食塩は、いっぱいまでとかした食塩水100gの中の重さを、水100gあたりに直した数です。ミョウバンは、学校の実験で使う12水和物の重さです。

砂糖: 米国国立標準局「POLARIMETRY, SACCHARIMETRY AND THE SUGARS」Circular C440(1942年)表134(2026-09-30 に取得した版)/食塩: 塩事業センター「塩の溶解度(飽和溶液100g中)」(2026-09-30 に取得した版)から計算/ミョウバン: 芦田実・吉田茂・越智晴香、化学教育ジャーナル 第12巻第2号(2009年)表3(2026-09-30 に見た表)/大さじ1杯の重さ: 料理の分量のページと同じ値/枠の文: 文部科学省「小学校理科の観察,実験の手引き 第5学年A(1) 物の溶け方」107・108ページ(2026-09-30 に取得した版)

溶解度の表 ── 水100gに溶ける量(g)

水100gに溶ける量(g)と水の温度
水の温度砂糖食塩ミョウバン
0℃179.235.65.7
10℃190.535.87.6
20℃203.935.911.4
30℃219.536.116.6
40℃238.136.423.8
50℃260.436.736.4
60℃287.337.157.4
70℃320.5—110.5
80℃362.138.0321.6
90℃415.7——
100℃487.239.2—

値のある温度は、砂糖が0〜100℃、食塩が70℃と90℃をのぞく0〜100℃です(資料の表のとおり)。食塩は、水100gあたりに直して計算した数です。ミョウバンは0〜80℃の値を使っています。

氷と塩の温度 ── 塩水が凍りはじめる温度

塩水のこさと、こおりはじめる温度(国土技術政策総合研究所の図の4つの点)
問い答え
10%の塩水は、何℃でこおりはじめる?−7℃
13%の塩水は、何℃でこおりはじめる?−10℃
20%の塩水は、何℃でこおりはじめる?−17℃
23.3%の塩水は、何℃でこおりはじめる?−21.2℃

この表は、こさ23.3%で終わります。

氷と塩で冷やすと、とても冷たくなります。東京都は保冷剤(ざい)について「タオルを巻くなど、保冷剤(ざい)が地肌(はだ)に直接触(ふ)れないようにしましょう。」と書いています。

塩水の温度: 国土技術政策総合研究所「2.2 凍結防止のメカニズム」13・16ページ(図2-2-5)(2026-09-30 に取得した版)/注意の文: 東京都「保冷剤での凍傷に注意!」東京くらしWEB(2026-09-30 に見た文)

やってみる

1問目 / 全4問

20℃の水100gに、砂糖は何gまでとける?

20℃の水100gに、砂糖は203.9g、食塩は35.9gまでとけます。水の温度を上げると、砂糖とミョウバンはたくさんとけるようになり、食塩はほぼ同じです。

水にとける量には、限りがある

左は、とけて見えなくなったコップの水。右は、とけきれずに底に残ったつぶのあるコップの水。

20℃の水100gに、砂糖は203.9gまでとけます(米国国立標準局の表)。水の重さの約2倍です(計算)。

大さじ1杯(ぱい)の砂糖や塩が何gかは、料理の分量の表で見られます。

食塩は、お湯にしてもほぼ同じ

水100gにとける食塩は、0℃で35.6g、100℃で39.2gです(塩事業センターの表から計算)。

文部科学省の実験の手引きにも「水の温度を上げても,決まった量の水に溶(と)ける食塩の量は,ほとんど変わらない。」とあります。

ミョウバンは、60℃で20℃の約5倍とける

学校の実験で使うミョウバン(12水和物)は、水100gに20℃で11.4g、60℃で57.4gとけます(論文の表)。約5倍です(計算)。

文部科学省の実験の手引きには「ミョウバンは,50mLの水にすりきり2杯(はい)溶(と)けるが,それ以上は溶(と)けない。」「水温を60℃まで上げると,すり切り10杯(ぱい)まで溶(と)ける。」とあります。

お湯の温度で変わるものは、ほかにもあります。農林水産省の広報誌には「卵白(らんぱく)が58℃から80℃にかけて凝固(ぎょうこ)する一方、卵黄(らんおう)は65℃から70℃で凝固(ぎょうこ)します。」とあります。

冷やすと、とけていた物が出てくる

文部科学省の実験の手引きには「溶(と)かしていくうちに液の温度が下がってくると,溶(と)けていたミョウバンの結晶(けっしょう)が出てきてしまう。」とあります。60℃の水100gにミョウバンを57.4gとかしてから20℃まで冷やすと、20℃でとける11.4gをこえた分の46.0gが出てくる計算です。

空気がふくめる水蒸気の量が、気温でどう変わるかは、飽和水蒸気量のページへ。

氷に塩を混ぜると、0℃より冷える

塩事業センターは「氷はとけるときにまわりのものを冷やしますが、食塩はこのはたらきを強くします。」「水は0度でこおりますが、食塩があると0度よりも低い温度でないとこおりません。」と説明しています。

資料によって、値は少しちがう

100℃の水100gにとける砂糖は、米国国立標準局の同じ資料の別の表(表135)に、研究ごとに471gから497gまで並んでいます。このページは、表134の487.2gを使っています。

日本の資料には「砂糖は塩の約13倍の約476gも溶(と)けるのです。」(農畜(ちく)産業振(しん)興機構)と書くものもあります。

塩水がこおりはじめるいちばん低い温度も、国土技術政策総合研究所の資料は図によって−21.1℃と−21.2℃、塩事業センターの資料は−21.3℃です。

出典

米国国立標準局「POLARIMETRY, SACCHARIMETRY AND THE SUGARS」Circular C440(1942年)表134・表135(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)

塩事業センター「塩の溶解度(飽和溶液100g中)」(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)

芦田実・吉田茂・越智晴香「溶液の濃度計算と調製方法のインターネットによる自動サービス −ミョウバンとその関連物質の溶解度−」化学教育ジャーナル 第12巻第2号(2009年)表3(2026-09-30 に見た表)(新しいタブで開きます)

文部科学省「小学校理科の観察,実験の手引き 第5学年A(1) 物の溶け方」106〜108ページ(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)

農林水産省「広報誌 aff 2018年9月号(紙面 p.12〜13)」p.12(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)

国土技術政策総合研究所「2.2 凍結防止のメカニズム」13・14・16ページ(図2-2-2・図2-2-5)(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)

塩事業センター「シャーベットをつくろう」塩百科 塩の実験(2026-09-30 に見た文)(新しいタブで開きます)

塩事業センター「氷点降下」塩百科 塩のデータ(2026-09-30 に見た文)(新しいタブで開きます)

農畜産業振興機構「【まめ知識】作ってみよう! 砂糖の結晶」(2026-09-30 に見た文)(新しいタブで開きます)

東京都「保冷剤での凍傷に注意!」東京くらしWEB(2026-09-30 に見た文)(新しいタブで開きます)

よくある質問

砂糖の溶解度は、20℃で何gですか

米国国立標準局の表では、20℃の水100gに溶ける砂糖(ショ糖)は203.9gです。水の重さの約2倍で、60℃では287.3g、100℃では487.2gです。

食塩の溶解度は、温度でどのくらい変わりますか

塩事業センターの表を水100gあたりに直すと、0℃で35.6g、20℃で35.9g、60℃で37.1g、100℃で39.2gです(計算)。文部科学省の実験の手引きにも「水の温度を上げても,決まった量の水に溶ける食塩の量は,ほとんど変わらない。」とあります。

ミョウバンは、水100mLに何g溶けますか

学校の実験で使うミョウバン(12水和物)は、水100gに20℃で11.4g、40℃で23.8g、60℃で57.4g、80℃で321.6g溶けます(論文の表)。水1mLを1gとすると水100mLでも同じ量で、水50mLならその半分です(計算)。

ミョウバンの溶解度は、80℃で何gですか

学校の実験で使うミョウバン(12水和物)は、80℃の水100gに321.6g溶けます(論文の表)。70℃では110.5gなので、10℃上がるあいだに約3倍に増えます(計算)。

氷に塩をかけると、なぜ温度が下がるのですか

塩事業センターは「氷はとけるときにまわりのものを冷やしますが、食塩はこのはたらきを強くします。」「水は0度でこおりますが、食塩があると0度よりも低い温度でないとこおりません。」「そのため、食塩があると、0度よりも低い温度でないと氷がとけてしまいますので、一部の氷は、食塩がないときに比べて早くとけてしまい、残りの氷と水を0度より低い温度まで下げるのです。」と説明しています。

塩水は、何℃で凍りはじめますか

国土技術政策総合研究所の図では、濃さ10%で−7℃、13%で−10℃、20%で−17℃、23.3%で−21.2℃です。資料には「濃度には限界があって、塩化ナトリウムでは23.3%、塩化カルシウムでは32%で凝固点曲線は終わる。」とあります。