靴のサイズと足囲(ウィズ)
JIS はこの3つを別の表に分けています。男子用は原則として、12歳以上の男子。足長20.0〜30.0センチの範囲で、記号はA・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・F・Gの10段階です。
- ほかの書き方JIS が認めている並べ方
- 24.5EE / 24.5-EE
- 当てはめた足長付表は0.5センチ刻み
- 24.5センチ(入れた値との差 +0.0ミリ)
- 記号EEの足囲付表に載っている値
- 246ミリ(入れた値との差 +0.0ミリ)
この「いちばん近いものを選ぶ」という決め方は、JIS の規定ではありません。付表は寸法を並べた表なので、測った足をどの行に当てはめるかは、この道具が判断しています。 だから、ずれた分をミリで一緒に出しています。
足長24.5センチの行(付表 男子用)
| 記号 | 足囲(ミリ) |
|---|---|
| A | 216 |
| B | 222 |
| C | 228 |
| D | 234 |
| E | 240 |
| EEこれがあなたの記号 | 246 |
| EEE | 252 |
| EEEE | 258 |
| F | 264 |
| G | 270 |
隣どうしの差は6ミリちょうどです。足囲が6ミリ違うと記号が1つ動きます。
よくある質問
US 7 は何センチですか?
決まっていません。US・UK・EU のサイズは規格ではなく、会社ごとに決めているものだからです。JIS S 5037 にも外国のサイズへの換算は1行も書かれていません。靴の研究機関である英国の SATRA も「サイズどうしを正確に対応させることは、多くの人にとって実りのない作業だと考えられている」と書いています。同じ会社の中でも、モデルが変われば長さが変わります。確実なのは、その靴の実物か、その会社が出している足長センチの表を見ることです。
EE や EEE は何を表していますか?
足囲(そくい)です。親指と小指の付け根をぐるりと1周した長さのことで、JIS S 5037 が A・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・F・G の記号で段階に分けています。隣どうしの差はちょうど6ミリです。EEE は E より12ミリ太いという意味で、細い・太いの順は A がいちばん細く、G がいちばん太い側です。
足の長さが同じなら、靴のサイズも同じですか?
違います。JIS S 5037 の第3項は「サイズは、足長と足囲又は足長と足幅で表し」と定めていて、足の長さだけではサイズが決まらないことになっています。たとえば男子用の足長24.5センチの行には、足囲216ミリのAから270ミリのGまで10段階あります。同じ24.5センチでも、足囲によって別のサイズです。
足囲はどうやって測りますか?
JIS S 5037 の定義では、平らで水平なところに直立し、両足を平行に開いて平均に体重をかけた姿勢で、足の踏み付け部の親指の付け根と小指の付け根を取り巻く長さです。座って測ると体重がかからないぶん細く出るので、必ず立って測ります。メジャーを強く引かないことも大切です。左右で違うことはよくあるので、両方測って太いほうで考えます。
24.5センチの靴は、内側の長さが24.5センチですか?
いいえ。JIS が定めている足長は「かかとの後端から、いちばん長い足指の先端までの距離」で、これは足の寸法です。つまり靴に書かれた数字は、その靴が合う足の大きさを表していて、靴そのものの内側の長さではありません。実際の靴の内側は指の前に余裕がある分だけ長くなりますが、その余裕をいくつにするかは JIS では決められていません。
子供の靴にも JIS のサイズはありますか?
あります。JIS S 5037 の付表3が子供用で、原則として11歳以下の男児・女児が対象です。足長10.5センチから26.0センチまであり、記号は B から G までの9段階です。大人用と違うところが2つあって、いちばん細い A が無いことと、足長が0.5センチ伸びたときに足囲が増える量が3ミリではなく4ミリであることです。この差の理由は規格には書かれていません。
足の長さと足囲を入れると、JIS のサイズ表記が出ます。 JIS が決めているのは足長と足囲の2つだけで、US・UK・EU への換算は規格のどこにも書かれていません。
同じ「24.5センチ」でも、足囲が違えば別のサイズです
靴のサイズは足の長さだけでは決まりません。 JIS S 5037 の第3項に、こう書かれています ──「サイズは,足長と足囲又は足長と足幅で表し」。 つまり2つの数がそろって、はじめて1つのサイズになります。
たとえば男子用の足長24.5センチの行には、足囲216ミリの A から 270ミリの G まで10段階あります。いちばん細い人といちばん太い人で54ミリの開きがあるわけです。 「24.5センチの靴が合わない」と感じている人は、 長さではなくこちらの数が合っていないのかもしれません。
記号はA がいちばん細く、G がいちばん太い側です。 E がいくつも並ぶ EE・EEE・EEEE は、店では 2E・3E・4E とも書かれます。 同じものを指しています。
このページが出すのは、JIS S 5037 のサイズです
ここがこのページでいちばん大事なところです。JIS S 5037 には、外国のサイズへの換算が1行も書かれていません。規格の全文 ── 序文・定義・サイズ・表示の方法・付表1〜3 ── を通して読んでも、 出てくる外国の規格はISO 9407(モンドポイント)だけで、 これも足の長さをミリで書く方式です。US も UK も EU も出てきません。
では、世の中にあふれている「24.5センチ=US 6.5=UK 6=EU 39」のような表は何かというと、各社が自分の靴に合わせて作ったものです。 よりどころになる規格が無いので、会社が違えば中身も違います。 同じ「US 7」と書かれた2足の長さが違う、ということが実際に起きます。
そもそもUS や UK のサイズは、長さの単位ではありません。 ただの番号です。英国の靴の研究機関である SATRA は、 アメリカには「common」と「standard」という2つの方式があって 「よく似ているが正確には一致しない」と書いています。さらに、英国の女性用5号は、いまはアメリカの7号にあたるが、以前は6.5号だったとも書いています。対応そのものが、時代によって動いているわけです。
SATRA はまとめとして、「サイズどうしを正確に対応させることは、多くの人にとって実りのない作業だと 考えられている」(新しいタブで開きます)と書いています。専門の研究機関が「無理だ」と言っていることを、このページが表1枚で言い切るわけにはいきません。
確実なのは、実物を測ることです。買おうとしている靴を出している会社が、自分のサイズ表で「足長何センチ向け」を公開していれば、それがいちばん頼りになります。 番号どうしを突き合わせるのではなく、センチとセンチで突き合わせるということです。
JIS の表は、きれいな等差の格子でできています
付表1〜3 に並んだ足囲の数を全部(642マス)確かめてみると、 たった3つの規則でできていることが分かります。
- 記号が1つ隣に動くと、足囲は6ミリ変わる(3つの表すべてで同じ)
- 足の長さが0.5センチ伸びると、足囲は3ミリ増える
- ただし子供用だけは4ミリ増える
だから、表を丸ごと覚える必要はありません。自分の行のどこか1つと、この6ミリ・3ミリを知っていれば、 残りは足し算で出せます。
面白いのは子供用だけ4ミリというところです。 子供の足は、伸びるにつれて大人より速く太くなる、ということが表に現れています。 ただしなぜ4ミリなのかは規格には書かれていませんので、 ここでは「表がそうなっている」以上のことは言いません。
642マスのうち、1マスだけ規則から外れます
全部を機械で突き合わせたところ、女子用・足長26.0センチの D だけが241ミリで、 規則どおりなら240ミリのはずのところから1ミリ外れていました。 その行は 222・228・234・241・246・252 … と並んでいて、 ここだけ段差が7ミリと5ミリになります。
公開されている規格の本文と、それを転載している2か所を突き合わせましたが、3つとも241でした。書き写しの事故ではなく、規格の表がそうなっていると考えられます。 このページでは240に直さず、241のまま使っています。 規格の数字を、こちらの都合のよい形に書き換えないためです。
1足の靴に、2つの書き方があります
JIS は表示の方法を2通り認めています。1つは足長(センチ)と足囲の記号で、 規格が例に挙げているのは「23.5-E」。 もう1つは足長(ミリ)と足幅(ミリ)で、例は「235/95」です。
この2つ、実は同じ1足を指しています。 付表2(女子用)の足長235ミリの行を引くと、足幅が95ミリなのはE の列です。番号の並びがまったく違うので別物に見えますが、同じ靴の同じサイズを、単位を変えて書いただけなのです。
なお、足囲(ぐるりと1周した長さ)と足幅(横に測った幅)は別の量です。 JIS はそのどちらを使ってもよい、としています。
なぜこの刻みなのか、実は分かっていません
よく「靴のサイズは大麦の粒(バーレイコーン)から来ている」と説明されます。 たしかに1324年、イングランドのエドワード2世が「1インチは大麦3粒ぶん」と定めた、という話は SATRA も書いています。 ただしこれはインチを決めた話であって、 靴のサイズを決めた話ではありません。
SATRA によれば、その後の靴職人には大麦1粒(3分の1インチ)刻みで作る人と4分の1インチ刻みで作る人がいて、ばらばらでした。 子供用が13までなのはなぜか、という点についても「思いつきの説かもしれず、本当の理由は失われている」と書いています。
そして記事はこう締めくくっています ──「もっとも古い靴のサイズの仕組みがどう生まれたのか、その真相は時の霧の中に 失われている」。靴の研究をしている当の機関が「分からない」と書いているのですから、 よく見かける「大麦の粒が起源です」という言い切りは、 そこまで確かな話ではない、ということになります。
数値の出どころ: 足囲・足幅の表と用語の定義、表示の方法はJIS S 5037:1998「靴のサイズ」(新しいタブで開きます)の付表1〜3 および本文(2024年10月21日に有効性を確認済みの規格)。 海外のサイズの成り立ちと対応の不確かさはSATRA「The diversity of footwear sizing systems」(新しいタブで開きます)から取っています。付表の642マスはすべて規格の値をそのまま使っていて、 近似値も推測で埋めた値もありません。US・UK・EU への換算は、根拠になる規格が無いので載せていません。