kW・馬力の変換
| 単位 | 値 |
|---|---|
| 仏馬力PS・75kgf·m/s = 735.49875W ちょうど・日本の「馬力」 | 100 |
| キロワットkW・カタログの表記はこれ | 73.55 |
| 英馬力HP・550ft·lbf/s = 745.69987W・米英の表記 | 98.63 |
| 電気馬力746W ちょうど・モーターの定格に使う別定義 | 98.59 |
| ワットW・仕事率のSI単位 | 73,550 |
馬力は何kW?早見表
| 問い | 答え |
|---|---|
| 1馬力は何kW? | 0.7355 kW0.9863 HP |
| 100馬力は何kW? | 73.55 kW98.63 HP |
| 150馬力は何kW? | 110.3 kW147.9 HP |
| 200馬力は何kW? | 147.1 kW197.3 HP |
| 300馬力は何kW? | 220.6 kW295.9 HP |
| 1kWは何馬力? | 1.36 PS |
| 100kWは何馬力? | 136 PS |
| 1HP(米馬力)は何PS? | 1.01 PS745.7 W |
| 1PS(仏馬力)は何HP? | 0.9863 HP735.5 W |
1 PS(仏馬力)= 75 kgf·m/s = 735.49875 W・1 HP(英馬力・米馬力)= 550 ft·lbf/s = 745.69987 W(重力加速度 9.80665 m/s² は1901年の国際度量衡総会の定義値)。 表の値はこの数から計算しています。
よくある質問
100馬力は何キロワットですか?
73.549875キロワットです。日本で「馬力」と書かれていれば仏馬力(PS)を指し、1馬力 = 735.49875ワットちょうどと決まっています。米英の英馬力(HP)で計算すると74.57キロワットになり、1キロワットぶん違います。
米馬力(HP)と仏馬力(PS)の違いは?
定義が違う別の単位です。米馬力・英馬力と呼ばれる HP は550重量ポンドフィート毎秒で745.69987ワット、仏馬力 PS は75キログラムのものを毎秒1メートル持ち上げる仕事率で735.49875ワットちょうどです。HP のほうが1.39パーセント大きく、1 HP は約1.01 PS になります。日本のカタログの「馬力」は仏馬力です。
1馬力は何キロワットですか?
約0.7355キロワットです。1仏馬力 = 735.49875ワットなので、馬力の数に約0.7355を掛けるとキロワットになります。逆に1キロワットは約1.36馬力です。
1馬力とはどのくらいの力ですか?
75キログラムのものを1秒間に1メートル持ち上げ続ける仕事率です。体重75キロの人が1秒で1メートルぶん階段を駆け上がる速さに相当します。人間が短時間に出せる最大がおおよそ1馬力程度と言われます。
電気馬力とは何ですか?
746ワットちょうどと定めた別の馬力です。モーターの定格表示で使われます。仏馬力(735.5W)とも英馬力(745.7W)とも一致しないので、モーターのカタログの馬力を車の馬力と同じものとして扱うと合いません。
なぜ車のカタログはキロワットで書いてあるのですか?
キロワットが国際単位系(SI)の仕事率の単位だからです。馬力は国や分野によって定義が分かれる単位で、キロワットにはその曖昧さがありません。カタログでキロワットと馬力が併記されている場合、馬力のほうは仏馬力です。
1仏馬力 = 735.49875 W ちょうど。数を入れると、3種類の馬力とキロワットが同時に出ます。
「馬力」は1つの単位ではありません
同じ「馬力」と書かれていても、中身は3種類あります。 この計算機がすべてを同時に出しているのは、 どれで書かれた数字なのかを外から見分けられないためです。
仏馬力(PS)は、75キログラムのものを毎秒1メートル持ち上げる仕事率です。 重力加速度に 9.80665 という定義値を使うので、75 × 9.80665 = 735.49875 ワットちょうどになります。日本やヨーロッパの車の表記はこれです。
英馬力(HP)は、550重量ポンドを毎秒1フィート持ち上げる仕事率で、 745.69987… ワットです。米英の表記に出てきます。仏馬力より1.39パーセント大きく、 たとえば300馬力の車なら、どちらで読むかで4馬力ぶん変わります。
電気馬力は746ワットちょうどと決めたもので、モーターの定格に使われます。 端数を落とした扱いやすい値ですが、上の2つのどちらとも一致しません。
米馬力(HP)と仏馬力(PS)の違い
米馬力・英馬力と呼ばれる HP は 550 ft·lbf/s で 745.69987 W、仏馬力 PS は 75 kgf·m/s で 735.49875 W。同じ「馬力」でも HP のほうが 1.39 パーセント大きく、1 HP = 1.01 PS、1 PS = 0.9863 HP です。日本のカタログの馬力は PS、米英のカタログは HP なので、比べるときはどちらかにそろえます。
なぜ端数の無い値で計算できるのか
735.49875 という数字は測って決めたものではありません。 重力加速度として使う 9.80665 メートル毎秒毎秒が、 1901年の国際度量衡総会で定義値として決められているためです。
測定値であれば桁を増やすほど不確かさが出ますが、定義値どうしの積は厳密に決まります。 英馬力も同じで、1フィート = 0.3048メートル、1ポンド = 0.45359237キログラムという 定義値から 745.69987158227022 ワットが一意に決まります。 このサイトが近似値を使わないのは、こうした検算が通る状態を保つためです。
馬という単位の由来
馬力はもともと、蒸気機関がどれだけの馬の代わりになるかを示すために作られた単位です。 炭鉱で荷を引き上げていた馬の仕事量を基準にしたと伝えられています。 機械の性能を、当時の人が体感で分かる「馬何頭ぶん」に翻訳する目的の単位でした。
実際の馬が継続して出せる仕事率は1馬力よりも小さいという指摘もありますが、 単位としての値は定義で固定されているので、生き物の馬の能力とは切り離して考えてかまいません。
法律は仕事率の単位をワット1つに決めています
日本の法律は、仕事率の単位をワット1つに決めています。
計量法は、計れるものを第二条でずらりと並べています。長さ・質量・時間からはじまって、仕事率は27番目。法律での呼び名は「仕事率」ではなく「工率(こうりつ)」です。そして第三条が、その一つひとつに使ってよい単位を別表第一で決めています。
別表第一の工率の行に入っているのは、「ワット」の一語だけです。すぐ上の「仕事」の行には「ジュール又はワット秒」と「ワット時」の2つが並んでいるので、1つきりなのは目を引きます。
ワットが何かも、計量単位令という決まりが書いています。「一秒間に一ジュールの工率」。1秒のあいだに1ジュールぶんの仕事をする速さ、という意味です。1ジュールは、1ニュートンの力でものを1メートル動かしたときの仕事。単位の中身が、ここまでたどれる形で決めてあります。
定義の決め方も、同じ第三条に書いてあります。「国際度量衡総会の決議その他の計量単位に関する国際的な決定及び慣行に従い、政令で定める」。世界で決めたことに合わせます、と法律の側から宣言しているわけです。
出どころ: 計量法(平成四年法律第五十一号)第三条・別表第一(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)、計量単位令(平成四年政令第三百五十七号)別表第一 第二十七号 工率(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)、計量単位令 別表第一 第二十六号 仕事(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)。
エンジンのときだけ馬力が使えます
計量法には、馬力のための出口が1つだけ用意されています。
計量法の附則第六条は、こう書いています。「仏馬力は、内燃機関に関する取引又は証明その他の政令で定める取引又は証明に用いる場合にあっては、当分の間、工率の法定計量単位とみなす」。内燃機関はガソリンやディーゼルのエンジンのことで、計量単位令はこれに外燃機関(外で燃やして動かす蒸気機関のなかま)を足しています。
記号も決めてあります。計量単位規則の別表第7は、「工率/仏馬力/PS」という1行だけの表です。日本のカタログの馬力が PS と書かれるのは、この1行のとおりです。
決まりはメーターにも届いています。計量単位令の第十二条は、馬力の目盛りを付けてよい計量器として「内燃機関又は外燃機関の工率の計量に用いる計量器」を挙げています。エンジンの出力をはかる機械なら、馬力の目盛りを刻んでよい、ということです。
期限の書き方もおもしろいところです。仏馬力を組み立てている単位に「重量キログラムメートル毎秒」があり、その75個ぶんが1馬力にあたります。計量法の附則は、この単位に「平成十一年九月三十日までは」と日付を切りました。1999年9月30日です。仏馬力のほうには「当分の間」とだけ書いてあって、日付が入っていません。
出どころ: 計量法 附則第六条(仏馬力)(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)、計量単位令 第十一条第一項(仏馬力)(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)、計量単位令 第十二条第二号(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)、計量単位規則(平成四年通商産業省令第八十号)第二条・別表第7(工率/仏馬力/PS)(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)、計量法 附則第三条第三項・附則別表第三(工率/重量キログラムメートル毎秒)(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)。
法律が書いた1馬力は、ぴったり735.5ワット
馬力の大きさも、政令に数字で書き込まれています。
計量単位令の第十一条第2項は、たった一行です。「法附則第六条第二項の政令で定める仏馬力の定義は、ワットの七百三十五・五倍とする」。つまり法律の中の1馬力は、735.5ワットちょうどということになります。
この道具が使っている値との差は、0.00125ワット。100馬力に直しても、差は0.125ワットです。それでも、政令に書かれた数と、上の早見表が使っている数は、別々の数です。
政令に書いてあるのは、ワットとの比だけです。法律は、ワットという物差しに馬力をぶら下げる形で、この単位の大きさを決めています。だから法律の中でも、馬力をたどっていくと最後はワットに行き着きます。
出どころ: 計量単位令 第十一条第二項(仏馬力の定義)(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)、計量法 附則第六条第二項(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)。
車の届け出はキロワットで書きます
新しい車を売り出すときに国へ出す書類は、キロワットで書く決まりです。
国土交通省の通達「自動車型式認証実施要領」には、諸元表(しょげんひょう)という書類の書き方が細かく載っています。最高出力の欄はキロワット。例として挙がっているのは「147/2,800」で、1分間に2,800回転しているときに147キロワット、という意味です。
書く桁まで決めてあります。「10kW未満にあっては小数第1位までとし第2位を四捨五入し、10kW以上にあっては整数位までとし小数第1位を四捨五入する」。1けた台なら小数第1位まで、10を超えたら整数まで、ということです。
用紙そのものにも単位が刷ってあります。原付のエンジンを国に認めてもらうときの諸元表(第7号様式)では、欄の名前が「最高出力kW{PS}/rpm」。キロワットが先にあって、馬力はうしろの{ }の中に添えられています。
出力で線を引く決まりもあります。道路運送車両の保安基準は、排気量が0.050リットルを超える二輪の原付に付ける最高出力抑制装置を、「原動機の最高出力が四・〇キロワットを超えないよう」制御できるものと定めています。乗り物の線引きも、キロワットの数で書かれています。
出どころ: 自動車型式認証実施要領について(依命通達)附則5 自動車等の諸元表の記載要領 1-30 最高出力(国土交通省・最終改正 令和5年9月25日 国自総第193号)(新しいタブで開きます)、同上 別添3 第7号様式(諸元表及び外観図)── 原動機付自転車用原動機の諸元表(新しいタブで開きます)、道路運送車両の保安基準(昭和二十六年運輸省令第六十七号)第六十六条の四の三 最高出力抑制装置(e-Gov法令検索)(新しいタブで開きます)。