調べて分かる道具箱

紙の連量と坪量の変換

変換結果
単位値
坪量(g/m²)つぼりょう・1平米あたりのグラム数・判に関係なく比べられる128
四六判の連量(kg)788×1091mm の紙1,000枚ぶんのキログラム110
菊判の連量(kg)636×939mm の紙1,000枚ぶんのキログラム76.41
A列本判の連量(kg)625×880mm の紙1,000枚ぶんのキログラム70.37
B列本判の連量(kg)765×1085mm の紙1,000枚ぶんのキログラム106.2
ハトロン判の連量(kg)900×1200mm の紙1,000枚ぶんのキログラム138.2

この表は平判(へいばん)の紙、つまり1連 = 1,000枚で計算しています。 板紙(ボール紙)の1連は100枚なので、同じ式を当てると坪量が10分の1になります。

よくある質問

「四六判110kg」の110kgは、何の重さですか?

紙1000枚ぶんの重さです。1枚の重さではありません。規定の寸法に仕上げた平判の紙1000枚を1連(れん)と呼び、1連の重さを連量(れんりょう)といいます。JIS P 0001が「我が国では、平判の場合は規定寸法に仕上げた紙1000枚を1連とする」と定めています。

連量と坪量は何が違うのですか?

連量は1000枚ぶんのキログラム、坪量は1平方メートルあたりのグラムです。連量は原紙の寸法が変わると同じ紙でも数字が変わりますが、坪量は寸法が変わっても同じです。だから紙の厚さを比べるときは坪量のほうが使いやすく、国際的にも坪量で表します。

「連量」「坪量」は何と読みますか?

連量は「れんりょう」、坪量は「つぼりょう」と読みます。断裁する前の大きな紙を指す原紙は「げんし」、現場で連量と同じ意味で使われる斤量は「きんりょう」です。JISが用語として定めているのは連量と坪量の2つです。

連量から坪量はどう計算しますか?

坪量は、連量を原紙1枚の面積で割った値になります。もとの式は「連量×1000グラム÷(1枚の面積×1000枚)」ですが、キログラムをグラムに直す1000と、1連の枚数1000が打ち消し合うためです。四六判なら1枚が0.859708平方メートルなので、110÷0.859708で約128グラム毎平方メートルになります。

同じ110kgなら、どの紙も同じ厚さですか?

違います。四六判は788×1091ミリ、菊判は636×939ミリで、1枚の面積が約1.44倍違います。1000枚の重さが同じなら、1枚が大きい四六判のほうが薄い紙です。四六判110kgの坪量は約128、菊判110kgの坪量は約184で、まったく別の厚さの紙になります。

「斤量」は正式な言い方ですか?

JISの用語ではありません。JIS P 0001「紙・板紙及びパルプ用語」を通して調べても「斤」の字は1度も出てきません。この規格が定めているのは「連量」と「坪量」の2つです。印刷の現場では斤量が連量と同じ意味で使われていますが、正式な名前は連量です。

原紙の寸法にはどんな種類がありますか?

JIS P 0202「紙の原紙寸法」が定めているのは5種類だけです。A列本判625×880ミリ、B列本判765×1085ミリ、四六判788×1091ミリ、菊判636×939ミリ、ハトロン判900×1200ミリです。縦目と横目では数字の並びが入れ替わりますが、面積は同じなので坪量は変わりません。

板紙(ボール紙)でも1連は1000枚ですか?

板紙は100枚で1連です。同じJIS P 0001の「連」の項目に、平判は1000枚、板紙は100枚と書かれています。板紙に1000枚の式を当てはめると坪量が10分の1になってしまいます。なお同じ項目には「同じ平判紙500枚を一包みにしたもの」という2つめの意味も載っています。

「四六判110kg」の110は、紙1枚の重さではありません。1000枚ぶんの重さです。原紙の寸法が変わると同じ紙でも数字が変わるので、 坪量に直すと比べられます。

110kgは、紙1枚ではなく1000枚の重さです

紙の厚さを言うときの「四六判110kg」の110kgは、その紙を1000枚重ねたときの重さです。 この1000枚のまとまりを1連(れん)と呼び、1連の重さを連量(れんりょう)といいます。

JIS P 0001「紙・板紙及びパルプ用語」の「連」の項目に、「我が国では、平判の場合は規定寸法に仕上げた紙1000枚を、板紙の場合は100枚を、 それぞれ1連とする」と書かれています。だから連量の数字は、紙屋さんが1000枚まとめて量ったときの重さです。

では1枚は何グラムでしょうか。1000枚で110kgなので、1枚は110gです。 キログラムをグラムに直すと1000倍、1000枚で割ると1000分の1。2つの1000がちょうど打ち消し合うので、連量のkgの数字が、そのまま紙1枚のグラム数になります。 1枚の重さではないと言ったばかりですが、数字だけは1枚のグラム数と一致するわけです。

同じ110kgでも、原紙が違えば紙の厚さが違います

四六判の110kgと菊判の110kgは、同じ厚さの紙ではありません。 四六判は788×1091ミリ、菊判は636×939ミリで、1枚の面積が約1.44倍ちがうからです。

1000枚の重さが同じなら、1枚が大きいほうが薄い紙になります。実際、四六判110kgの坪量は約128、菊判110kgの坪量は約184で、まったく別の紙です。

つまり「110kg」だけでは紙の厚さが決まりません。 どの原紙寸法での連量なのかを一緒に言う必要があります。 坪量なら寸法に関係しないので、判をまたいで比べるときはこちらを使います。

坪量は、連量を1枚の面積で割るだけで出ます

坪量(つぼりょう)は1平方メートルあたりのグラム数です。 連量から出すには、まずキログラムをグラムに直し、 原紙1枚の面積と枚数を掛けたもので割ります。

坪量 = 連量 × 1000 ÷ (1枚の面積 × 1000枚)

ここでも1000が上と下に1つずつあります。約分すると、坪量 = 連量 ÷ 1枚の面積という短い式になります。 四六判なら1枚が0.859708平方メートルなので、110を割って約128。

いちばん分かりやすいのはA列本判です。625×880ミリは、1枚がちょうど0.55平方メートル。 だから連量を0.55で割るだけで坪量になります。

原紙の寸法は、JISが5種類だけ定めています

原紙(げんし)は、断裁する前の大きな紙のことです。 その寸法を決めているのがJIS P 0202「紙の原紙寸法」で、載っているのは次の5種類だけです。

JIS P 0202 が定める原紙寸法
原紙の名前寸法縦目・横 × 縦・ミリ1枚の面積平方メートル
四六判788 × 10910.859708
菊判636 × 9390.597204
A列本判625 × 8800.55
B列本判765 × 10850.830025
ハトロン判900 × 12001.08

規格の表は「横寸法×縦寸法」の順で書かれていて、 後ろの数字が紙をすいた方向(抄紙方向)と平行な辺です。 紙の目が縦か横かで数字の並びは入れ替わりますが、掛け算の答えは同じなので、紙の目は坪量の計算には関係しません。折りやすさや強さには効きます。

原紙が仕上がりの紙より大きいのは、断裁の余白を含んでいるからです。 JIS P 0001 は原紙寸法を「紙加工仕上寸法に対応し断裁余白を含んだ寸法」と説明しています。 A列本判の625×880ミリが、仕上がりのA1(594×841ミリ)より一回り大きいのはそのためです。

いちばん大きいハトロン判の名前のもとになったハトロン紙は、 同じJIS P 0001によると「褐色の片つやの紙」で、 軽い包装や封筒に使う紙です。原紙寸法の中で1枚が1平方メートルを超えるのはこの判だけで、面積はちょうど1.08平方メートルです。

JISが使う言葉は「連量」と「坪量」です

印刷の現場では「斤量(きんりょう)」という言い方も、連量と同じ意味で使われています。 ただしこれはJISの用語ではありません。

JIS P 0001「紙・板紙及びパルプ用語」を通して読んでも、「斤」の字は1度も出てきません。この規格が言葉として定めているのは「連量 ── 1連の紙の質量。我が国ではキログラムで表す」と、「坪量 ── 紙及び板紙の面積1平方メートル当たりの質量をグラムで表した値」の2つです。だからこのページは、見出しにも表にも斤量を使っていません。

もう1つ、「米坪(べいつぼ)」という言い方もあります。 同じ規格の「軽量紙」の説明が「通常、40グラム毎平方メートル未満の低米坪紙のこと」 となっていて、米坪は坪量と同じことを指しています。

数値の出どころ: 原紙の寸法はJIS P 0202:1998「紙の原紙寸法」(新しいタブで開きます)の表1、連・連量・坪量の定義はJIS P 0001:1998「紙・板紙及びパルプ用語」(新しいタブで開きます)の4017・4018・7041番から取りました。どちらも2022年10月20日に確認された有効な規格です。 印刷会社が公開している用紙重量の換算表(新しいタブで開きます)と小数がわずかにずれるのは、その表が連量を0.5kg単位に丸めているためです (四六判110kgに対する菊判は、表では76.5kg、計算では76.41kgになります)。