エアコンの畳数の見方
カタログの「おもに6畳」の表示は 2.2kW です。この広さでは、めやすと同じ数字になっています。
資料3 p.12 の表(全8行)
一戸建木造平屋南向き和室で、この8行それぞれが受け持つ畳数を示します。入れた広さに合う行には「ここが答え」と出ます。
| 定格能力 | 「おもに◯畳」 | 「畳数のめやす」 | 受け持つ畳数 |
|---|---|---|---|
| 2.2kW | 6畳 | 6〜9畳 | ✓ ここが答え・6畳まで |
| 2.5kW | 8畳 | 7〜10畳 | 7畳まで |
| 2.8kW | 10畳 | 8〜12畳 | 8畳まで |
| 3.6kW | 12畳 | 10〜15畳 | 10畳まで |
| 4kW | 14畳 | 11〜17畳 | 11畳まで |
| 5.6kW | 18畳 | 15〜23畳 | 15畳まで |
| 6.3kW | 20畳 | 17〜26畳 | 17畳まで |
| 7.1kW | 23畳 | 20〜30畳 | 20畳まで |
平米しか分からないときは、まず広さを直します。坪・平米・畳の変換で、部屋の広さを畳に直せます。
畳数の早見表
| 問い | 答え |
|---|---|
| 6畳のエアコンは何kW? | 2.2kWめやすは6〜9畳 |
| 2.2kWのエアコンは何畳用? | おもに6畳めやすは6〜9畳 |
| 同じ9畳でも、木造と鉄筋で答えは同じ? | 木造は3.6kW、鉄筋は2.2kW同じ広さでも、部屋の造りで変わります |
| 「おもに◯畳」に規格はある? | メーカーが判断して書く値です規格があるのは「めやす」のほうです |
| 「めやす」は何で決まる? | 日本電機工業会のJEM-14471989年に決まり、いまも同じ内容です |
| 「おもに12畳」と「めやす」で、どれだけ違う? | 木造なら5.6kW「おもに12畳」の3.6kWより2kW大きい |
| 表でいちばん大きい行は? | 7.1kWめやすは20〜30畳 |
| 「めやす」はいつの想定? | 1965年の旧基準無断熱の家を想定した数字です |
数はすべて資源エネルギー庁 資料3 p.12 の表から。
よくある質問
エアコンの畳数は意味ないですか?
「めやす」のほうには意味があります。日本電機工業会のJEM-1447という規格が、定格能力ごとに畳数の幅を決めているからです。「おもに◯畳」はメーカー判断の値ですが、資料3は「概ね各社とも近い値を記載している」とも書いています。
エアコンは何畳用と意味ないですか?
「何畳用」という言い方がそのまま指しているのは、多くの場合カタログの「おもに◯畳」です。こちらは規格ではなくメーカー判断の値なので、「めやす◯〜◯畳」のほうも合わせて見ると、能力の幅が分かります。
エアコンは何畳用で選べばいい?
部屋の広さと造りを入れると、資料3 p.12の表のどこに当たるかが分かります。めやすの範囲に入る行の中でいちばん小さい能力を目安にできます。
木造と鉄筋、どちらを選べばいい?
住んでいる建物に近いほうを選びます。一戸建木造平屋南向き和室は「畳数のめやす」の下限(数字が小さいほう)、鉄筋集合住宅中間層南向き洋間は上限(数字が大きいほう)にあたります。
「おもに◯畳」と「めやす」、どちらを信じればいい?
規格があるのは「めやす」のほうです。「おもに◯畳」は具体的な規格はなくメーカー判断で記載している値ですが、資料3は「概ね各社とも近い値を記載している」とも書いています。
エアコンのカタログにある「おもに◯畳」と「畳数のめやす」は、別のものです。規格があるのは「めやす」のほうだけです。
「畳数のめやす」を決めているのはJEM-1447
資源エネルギー庁の資料3は、2つの畳数表示をこう書き分けています。
「畳数の表示は以下の2種類が存在し、各社カタログや店頭表示で使用される。」として、資料3は 「『畳数のめやす』:(一社)日本電機工業会が定めた規格『JEM-1447』に基づき、冷房・暖房それぞれの定格能力ごとに畳数の最小値・最大値の幅を規定している。」 「『おもに畳数』:具体的な規格はなくメーカー判断で記載している値であるものの、概ね各社とも近い値を記載している。」と説明しています。
このJEM-1447は1989年9月1日の制定から、いまと同じ内容のまま続いています。能力(kW)という単位そのものが気になる人は、kWとPSの変換のページもどうぞ。
出どころ: 資源エネルギー庁「エアコンディショナーの畳数目安、測定方法について」(資料3)(新しいタブで開きます)p.12、日本電機工業会 JEM 1447 の概要(新しいタブで開きます)。
同じ広さでも、部屋の造りで数字が変わる
JEM-1447が並べているのは、それぞれ4つの条件が重なった2つの部屋です。
資料3が引くJEM-1447の抜粋には、「製品の冷暖房面積を範囲で表示する場合は、表1に示す鉄筋集合住宅中間層南向き洋間の単位床面積当たりの冷暖房負荷数値を最大冷暖房面積値とし、一戸建木造平屋南向き和室の単位床面積当たりの冷暖房負荷の数値を最小冷暖房面積値として、その範囲を冷暖房面積の目安とする。」とあります。
つまりめやすの下限は一戸建木造平屋南向き和室、上限は鉄筋集合住宅中間層南向き洋間という、それぞれ4つの条件が重なった部屋を想定した数字です。JEM-1447が想定しているのは、 どちらも南向きの部屋です。
暖房のめやすは、冷房より狭いことがあります
資料3の表そのものは、冷房とも暖房とも書かれていません。
資料3 p.12に載っているカタログの抜粋では、同じ機種でも冷房と暖房でめやすの畳数が違います。 冷房は2.2kWで6〜9畳、暖房は2.5kWで6〜7畳です。表の8行がどちらの想定に近いかは書かれていないので、 暖房で使う部屋は暖房側の畳数もあわせて確かめると安心です。
「めやす」は、1965年の家を想定した数字
断熱の基準は、この40年あまりで大きく変わりました。
資料3 p.13は、「『畳数のめやす』で引用している『JEM-1447』で想定する空調負荷は、1965年の空気調和・衛生工学会規格『HASS 109-1965』…に基づいている。(旧基準はS55年基準に満たない無断熱を想定している。)」と書いています。 2009年の新基準「SHASE-S 112-2009」に更新されたあとも、畳数のめやすは旧基準の冷房負荷の数値を引き続き使っています。
断熱の基準(6地域(旧Ⅳb地域東京))は、その後も強化されています。
| 基準年 | 指標 | 上限値 |
|---|---|---|
| 昭和55年基準 | Q値 | 5.2W/平米K以下 |
| 平成4年基準 | Q値 | 4.2W/平米K以下 |
| 平成11年基準 | Q値 | 2.7W/平米K以下 |
| 平成25年基準 | UA値 | 0.87W/平米K以下 |
築年でこの表を自動に補正すると、根拠のない係数を作ることになります。築年は、断熱基準の表を並べて見比べます。
出どころ: 資源エネルギー庁「エアコンディショナーの畳数目安、測定方法について」(資料3)p.5・p.13。