調べて分かる道具箱

百人一首の決まり字 ── 聞いた音でしぼる

のこりの札100首

決まり字は、まだ読まれていない札の中で、ほかの札と分かれるところまでの音です。そこまで聞けば、どの札かが1首に決まります。

決まり字の考え方: 全日本かるた協会「競技規程細則」第十五条 補足(2026-10-03 に取得した版)・首数はこのページで100首から数えた値/歌の読み: Wikisource「小倉百人一首(新しいタブで開きます)」(版 240235・2026-10-03 に取得・Wikisource の投稿者)・CC BY-SA 3.0(新しいタブで開きます)。決まり字の印と、聞こえる音は、このページで数えて付けました。

決まり字の一覧(100首)

太字と下線が決まり字です。( )の中は、聞こえる音で書いた決まり字です。

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1字決まり(7首)

  • 70さびしさに やどをたちいでて ながむればいづくもおなじ あきのゆふぐれ
  • 18すみのえの きしによるなみ よるさへやゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
  • 77せをはやみ いはにせかるる たきがはのわれてもすゑに あはむとぞおもふ
  • 22ふくからに あきのくさきの しをるればむべやまかぜを あらしといふらむ
  • 81ほととぎす なきつるかたを ながむればただありあけの つきぞのこれる
  • 87むらさめの つゆもまだひぬ まきのはにきりたちのぼる あきのゆふぐれ
  • 57めぐりあひて みしやそれとも わかぬまにくもがくれにし よはのつきかな

2字決まり(42首)

  • 43あひみての のちのこころに くらぶれば(あい)むかしはものを おもはざりけり
  • 52あけぬれば くるるものとは しりながらなほうらめしき あさぼらけかな
  • 3あしびきの やまどりのをの しだりをのながながしよを ひとりかもねむ
  • 61いにしへの ならのみやこの やへざくらけふここのへに にほひぬるかな
  • 74うかりける ひとをはつせの やまおろしはげしかれとは いのらぬものを
  • 65うらみわび ほさぬそでだに あるものをこひにくちなむ なこそをしけれ
  • 5おくやまに もみぢふみわけ なくしかのこゑきくときぞ あきはかなしき
  • 26をぐらやま みねのもみぢば こゝろあらばいまひとたびの みゆきまたなむ
  • 72おとにきく たかしのはまの あだなみはかけじやそでの ぬれもこそすれ
  • 82おもひわび さてもいのちは あるものをうきにたへぬは なみだなりけり
  • 51かくとだに えやはいぶきの さしもぐささしもしらじな もゆるおもひを
  • 6かさゝぎの わたせるはしに おくしものしろきをみれば よぞふけにける
  • 91きりぎりす なくやしもよの さむしろにころもかたしき ひとりかもねむ
  • 41こひすてふ わがなはまだき たちにけり(こい)ひとしれずこそ おもひそめしか
  • 97こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎにやくやもしほの みもこがれつつ
  • 24このたびは ぬさもとりあへず たむけやまもみぢのにしき かみのまにまに
  • 10これやこの ゆくもかへるも わかれてはしるもしらぬも あふさかのせき
  • 40しのぶれど いろにいでにけり わがこひはものやおもふと ひとのとふまで
  • 37しらつゆに かぜのふきしく あきののはつらぬきとめぬ たまぞちりける
  • 73たかさごの をのへのさくら さきにけりとやまのかすみ たたずもあらなむ
  • 55たきのおとは たえてひさしく なりぬれどなこそながれて なほきこえけれ
  • 4たごのうらに うちいでてみれば しろたへのふじのたかねに ゆきはふりつつ
  • 16たちわかれ いなばのやまの みねにおふるまつとしきかば いまかへりこむ
  • 89たまのをよ たえなばたえね ながらへばしのぶることの よはりもぞする
  • 34たれをかも しるひとにせむ たかさごのまつもむかしの ともならなくに
  • 17ちはやぶる かみよもきかず たつたがはからくれなゐに みづくくるとは
  • 23つきみれば ちゞにものこそ かなしけれわがみひとつの あきにはあらねど
  • 13つくばねの みねよりおつる みなのがはこひぞつもりて ふちとなりぬる
  • 36なつのよは まだよひながら あけぬるをくものいづこに つきやどるらむ
  • 33ひさかたの ひかりのどけき はるのひにしづごころなく はなのちるらむ
  • 90みせばやな をじまのあまの そでだにもぬれにぞぬれし いろはかはらず
  • 14みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑにみだれそめにし われならなくに
  • 94みよしのの やまのあきかぜ さよふけてふるさとさむく ころもうつなり
  • 100ももしきや ふるきのきばの しのぶにもなほあまりある むかしなりけり
  • 66もろともに あはれとおもへ やまざくらはなよりほかに しるひともなし
  • 47やへむぐら しげれるやどの さびしきに(やえ)ひとこそみえね あきはきにけり
  • 59やすらはで ねなましものを さよふけてかたぶくまでの つきをみしかな
  • 46ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえゆくへもしらぬ こひのみちかな
  • 71ゆふされば かどたのいなば おとづれて(ゆう)あしのまろやに あきかぜぞふく
  • 85よもすがら ものおもふころは あけやらでねやのひまさへ つれなかりけり
  • 62よをこめて とりのそらねは はかるともよにあふさかの せきはゆるさじ
  • 20わびぬれば いまはたおなじ なにはなるみをつくしても あはむとぞおもふ

3字決まり(37首)

  • 79あきかぜに たなびくくもの たえまよりもれいづるつきの かげのさやけさ
  • 1あきのたの かりほのいほの とまをあらみわがころもでは つゆにぬれつつ
  • 39あさぢふの をののしのはら しのぶれどあまりてなどか ひとのこひしき
  • 12あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよをとめのすがた しばしとどめむ
  • 7あまのはら ふりさけみれば かすがなるみかさのやまに いでしつきかも
  • 56あらざらむ このよのほかの おもひでにいまひとたびの あふこともがな
  • 69あらしふく みむろのやまの もみぢばはたつたのかはの にしきなりけり
  • 30ありあけの つれなくみえし わかれよりあかつきばかり うきものはなし
  • 58ありまやま ゐなのささはら かぜふけばいでそよひとを わすれやはする
  • 78あはぢしま かよふちどりの なくこゑに(あわじ)いくよねざめぬ すまのせきもり
  • 45あはれとも いふべきひとは おもほえで(あわれ)みのいたづらに なりぬべきかな
  • 21いまこむと いひしばかりに ながつきのありあけのつきを まちいでつるかな
  • 63いまはただ おもひたえなむ とばかりを(いまわ)ひとづてならで いふよしもがな
  • 60おほえやま いくののみちの とほければ(おーえ)まだふみもみず あまのはしだて
  • 95おほけなく うきよのたみに おほふかな(おーけ)わがたつそまに すみぞめのそで
  • 44あふことの たえてしなくば なかなかに(おーこ)ひとをもみをも うらみざらまし
  • 48かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみくだけてものを おもふころかな
  • 98かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれはみそぎぞなつの しるしなりける
  • 80ながからむ こころもしらず くろかみのみだれてけさは ものをこそおもへ
  • 84ながらへば またこのごろや しのばれむうしとみしよぞ いまはこひしき
  • 53なげきつつ ひとりぬるよの あくるまはいかにひさしき ものとかはしる
  • 86なげけとて つきやはものを おもはするかこちがほなる わがなみだかな
  • 25なにしおはば あふさかやまの さねかづらひとにしられで くるよしもがな
  • 96はなさそふ あらしのにはの ゆきならでふりゆくものは わがみなりけり
  • 9はなのいろは うつりにけりな いたづらにわがみよにふる ながめせしまに
  • 2はるすぎて なつきにけらし しろたへのころもほすてふ あまのかぐやま
  • 67はるのよの ゆめばかりなる たまくらにかひなくたたむ なこそをしけれ
  • 99ひともをし ひともうらめし あぢきなくよをおもふゆゑに ものおもふみは
  • 35ひとはいさ こゝろもしらず ふるさとは(ひとわ)はなぞむかしの かににほひける
  • 49みかきもり ゑじのたくひの よるはもえひるはきえつつ ものをこそおもへ
  • 27みかのはら わきてながるる いづみがはいつみきとてか こひしかるらむ
  • 32やまがはに かぜのかけたる しがらみはながれもあへぬ もみぢなりけり
  • 28やまざとは ふゆぞさびしさ まさりけるひとめもくさも かれぬとおもへば
  • 8わがいほは みやこのたつみ しかぞすむよをうぢやまと ひとはいふなり
  • 92わがそでは しほひにみえぬ おきのいしのひとこそしらね かわくまもなし
  • 38わすらるる みをばおもはず ちかひてしひとのいのちの をしくもあるかな
  • 54わすれじの ゆくすゑまでは かたければけふをかぎりの いのちともがな

4字決まり(6首)

  • 29こゝろあてに をらばやをらむ はつしものおきまどはせる しらぎくのはな
  • 68こゝろにも あらでうきよに ながらへばこひしかるべき よはのつきかな
  • 75ちぎりおきし させもがつゆを いのちにてあはれことしの あきもいぬめり
  • 42ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつすゑのまつやま なみこさじとは
  • 88なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ(なにわえ)みをつくしてや こひわたるべき
  • 19なにはがた みじかきあしの ふしのまも(なにわが)あはでこのよを すぐしてよとや

5字決まり(2首)

  • 83よのなかよ みちこそなけれ おもひいるやまのおくにも しかぞなくなる
  • 93よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ(よのなかわ)あまのをぶねの つなでかなしも

6字決まり(6首)

  • 31あさぼらけ ありあけのつきと みるまでによしののさとに ふれるしらゆき
  • 64あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえにあらはれわたる せぜのあじろぎ
  • 50きみがため をしからざりし いのちさへながくもがなと おもひけるかな
  • 15きみがため はるののにいでて わかなつむわがころもでに ゆきはふりつつ
  • 76わたのはら こぎいでてみれば ひさかたのくもゐにまがふ おきつしらなみ
  • 11わたのはら やそしまかけて こぎいでぬとひとにはつげよ あまのつりぶね

歌の読み: Wikisource「小倉百人一首(新しいタブで開きます)」(版 240235・2026-10-03 に取得・Wikisource の投稿者)・CC BY-SA 3.0(新しいタブで開きます)。決まり字の印と、聞こえる音は、このページで数えて付けました。このページの100首の読みの一覧(決まり字の印をふくむ)は、同じ CC BY-SA 3.0 で使えます。

やってみる

1問目 / 全4問

聞こえる音で数えると、1字決まりは何首?

百人一首の札は100首。読み手が上の句を読みはじめると、頭の何音かで、どの札かが1首に決まります。この頭の音を「決まり字」といいます。このページで100首を数えると、1字で決まる札は7首、いちばん長い札は6字でした。

決まり字とは ── 上の句の頭を、どこまで聞けば1首に決まるか

全日本かるた協会の「はじめての競技かるた」には、「100首の短歌には、ここまで聞けばどの短歌か特定できるという上の句の最初の部分があります。「決まり字」とは、その決定音(または、その決定音までの数文字)のことです。」とあります。

協会の競技規程細則は、決まり字を「出札一枚を確定できる文字を指す」と書いています。

決まり字は、読み手の声で聞く音です。上の道具には、聞こえたとおりに打ちます。まだ1首に決まらないときは、つぎに来る音を並べます。

1字決まりは7首 ── むすめふさほせ

協会の頁には「100首のうち、上の句の最初の1音目(1字目)を聞いただけで下の句が特定できる短歌が7首あります。」とあります。

7首の頭の音は、む・す・め・ふ・さ・ほ・せ。この7つの音をつなげたのが「むすめふさほせ」です。

ほかの93首は、頭の音が同じ札がもう1首以上あるので、2音目より先まで聞きます。

1字決まりは7首か8首か ── 字で数えるか、音で数えるか

札に書いてある仮名は、昔の仮名(歴史的仮名遣い)です。昔の仮名の字のまま数えると、1字決まりは8首になります。「を」で始まる札が「をぐらやま」の1首だからです。

いまの発音では「を」は「お」と同じ音です。現代仮名遣いの付表は「オ」の音に「お」と「を」を並べています。「お」で始まる札は7首あり、「をぐらやま」は2音目の「ぐ」で決まります。だから音で数えると、1字決まりは7首です。

「あふことの」も同じです。付表には「オー」の音に「あふ」があり、「おほえやま」「おほけなく」の「おほ」も、告示は「オ列の長音として発音される」場合があると書いています。この3首は3音目まで聞きます。いまの仮名で書いた字(おうことの)のまま数えると「おう」の2字で決まるので、2字決まりは43首・3字決まりは36首。音で数えると42首・37首です。

数え方で変わる、決まり字の首数(このページで100首を数えた)
決まり字昔の仮名の字いまの仮名の字聞こえる音
1字877
2字424342
3字363637
4字666
5字222
6字666

決まり字変化 ── 読まれた札によって、短くなる札がある

協会の頁には「決まり字は1枚読まれるごとに変化します。例えば「はるすぎて」が読まれたら、3字決まりだった「はるのよの」は「はる」の2字で取れるようになります。」とあります。

競技規程の第一条は「各自、取札100枚のうちから無作為に選んだ25枚を持札とし」と決めています。協会の頁は「競技者が並べない残り50枚の札は空札(からふだ)と呼ばれます。」「空札も読まれます」と書いています。だから決まり字は、どの札がもう読まれたかで変わります。

上の道具の「読まれた札にする」を押すと、その札を外して数え直します。100首のどれか1首を読んだとき、ほかに短くなる札は多くて1首。56首は、読まれると、ほかの札のうち1首の決まり字が短くなります(このページで100通りを数えた)。

いちばん長いのは6字 ── 大山札

協会の頁には「また、上の句を6音目まで聞かなければ判断できない「わたのはら」「あさぼらけ」「きみがため」で始まる札は、「大山札(おおやまふだ)」と呼ばれることもあります。」とあります。

「わたのはら」「あさぼらけ」「きみがため」で始まる札は、どれも2首ずつ。5音目まで同じで、6音目で分かれます(このページで数えた)。

組の片方が読まれると、もう片方はすぐ短くなります。「わたのはら やそしまかけて」の札が読まれると、「わたのはら こぎいでてみれば」の札は「わた」の2字で決まります(このページの計算)。

決まり字の長さは1字から6字まで。100首を数えると、1字7首・2字42首・3字37首・4字6首・5字2首・6字6首です。

よくある質問

百人一首の決まり字とは何ですか

上の句の頭のうち、そこまで聞けばどの札かが1首に決まる音のことです。全日本かるた協会の競技規程細則は「出札一枚を確定できる文字を指す」と書いています。このページで100首を数えると、1字7首・2字42首・3字37首・4字6首・5字2首・6字6首です。

むすめふさほせとは何ですか

上の句の1音目を聞いただけで決まる7首の、頭の音をつなげたものです。む・す・め・ふ・さ・ほ・せで始まる札は、100首の中にそれぞれ1首ずつです。協会の頁も「下の句が特定できる短歌が7首あります」と書いています。

百人一首の一字決まりは何首ですか

聞こえる音で数えると7首です。札に書いてある昔の仮名の字のまま数えると8首になります。「を」で始まる札が「をぐらやま」の1首で、字では「を」の1字で決まるからです。音では「を」は「お」と同じなので、「お」で始まる7首の中で、2音目の「ぐ」で決まります。

決まり字がいちばん短い札と、いちばん長い札はどれですか

いちばん短いのは1字で、む・す・め・ふ・さ・ほ・せで始まる7首。いちばん長いのは6字で、「わたのはら」「あさぼらけ」「きみがため」で始まる6首です。協会の頁は、この札が「大山札(おおやまふだ)」と呼ばれることもあると書いています。

決まり字変化とは何ですか

札が読まれたことで、まだ読まれていない札のうち、決まり字が短くなる札が出ることです。協会の頁は「決まり字は1枚読まれるごとに変化します。」と書き、「はるすぎて」が読まれると、3字決まりだった「はるのよの」が「はる」の2字で取れる例をあげています。

百人一首の読み方は、書いてある仮名のとおりですか

札の仮名は昔の仮名(歴史的仮名遣い)です。現代仮名遣いの付表は、「オー」の音に、いまの仮名「おう」と昔の仮名「あふ」を並べています。このページの道具は、この行をもとに「あふことの」を「おうことの」と聞いて数えます。「こゝろ」の「ゝ」は、文部省の「くりかへし符号の使ひ方〔をどり字法〕(案)」で「一つ点は、その上のかな一字の全字形(濁点をふくむ)を代表する」とされる印で、「こころ」と読みます。

百人一首は何年生で習いますか

小学校学習指導要領は、3・4年の国語で「易しい文語調の短歌や俳句を音読したり暗唱したりするなどして,言葉の響きやリズムに親しむこと。」をあげています。百人一首の歌は、五・七・五・七・七の短歌です。解説は教材について「代表的な歌集などから内容の理解しやすい歌を選んだりすることが考えられる」と書いています。