抵抗器のカラーコード
この並びは、向かって左から読むと数字になります。反対側からは数字になりません。
k(キロ)・M(メガ)の書き方も読みます(例: 1k・4.3k)。
早見表 ── よく調べられる値の帯(許容差 ±5%・4本帯 / ±1%・5本帯)
調べられることが多い抵抗値と、その帯の色の並びをまとめました。
| 問い | 帯の色(先頭から) |
|---|---|
| 100Ω(4本帯・±5%)の帯は? | 茶・黒・茶・金 |
| 220Ω(4本帯・±5%)の帯は? | 赤・赤・茶・金 |
| 1kΩ(4本帯・±5%)の帯は? | 茶・黒・赤・金 |
| 4.3kΩ(4本帯・±5%)の帯は? | 黄・橙・赤・金 |
| 10kΩ(4本帯・±5%)の帯は? | 茶・黒・橙・金 |
| 100kΩ(4本帯・±5%)の帯は? | 茶・黒・黄・金 |
| 1MΩ(4本帯・±5%)の帯は? | 茶・黒・緑・金 |
| 123Ω(5本帯・±1%)の帯は? | 茶・赤・橙・黒・茶 |
| 750Ω(5本帯・±1%)の帯は? | 紫・緑・黒・黒・茶 |
抵抗器の色の帯は、帯 → 数字 → 値の順に読み解きます。上の道具は、選んだ色から値を出す向きと、 値から色を出す向きの両方を計算します。
帯 → 数字 → 値の鎖
帯の色は、まず数字に直します。黒は0、茶は1、赤は2……という具合に、10色が0〜9の数字に対応します。 その数字を並べて、倍率を掛けたものが抵抗値です。
MIL-STD-1285D FIGURE A-2「Resistor Color Code」の対応表から作っています。
金は、置かれた場所で意味が変わる
金と銀は、数字にはなりませんが、倍率にも許容差にも使われる色です。倍率の場所に置かれれば×0.1(金)や×0.01(銀)、 許容差の場所に置かれれば±5%(金)や±10%(銀)を表します。
同じ色でも、何本目の帯かで読み方が変わります。
読む向きは、色の並びが手がかりになる
金・銀は数字にならないので、1桁目には置けません。だから、色の並びのどちらの端が数字にならないかを見れば、読む向きの手がかりになります。 ただし両端とも数字として読める並びもあり、そのときは上の道具が両方の読みを並べて見せます。
MIL-STD-1285D は、読む向きを示す専用の印(点や帯)を、ほかの印の2倍の幅にする、 という別の決まりも定めています(§5.3.1)。うちは色の並びだけから向きを推し量る形にしています。
帯の並べ方にも、決まりがある
国際規格IEC 60062には、帯を置くときは読み間違いが起きないように、間隔をとって 並べるという決まりがあります。最初の帯は、できるかぎり抵抗器の端にいちばん近い帯に する、とも書かれています。「できるかぎり」という言葉が添えられた、 条件つきの決まりです。
許容差の帯には、もう一つの決まりがあります。設計のうえで、ほかの帯より1.5倍以上 太く作ることになっているのです。それなのに同じ規格には、この太さは目で測って 見分けるためのものではない、という注記も添えられています。太くする決まりと、 測らないという注記が、同じところに並んでいます。
帯は輪になるように一周させるのが基本ですが、少しくらい途切れていてもかまいません。 どの向きから見ても、帯の3分の2以上が見えていれば、この決まりを満たします。
規格の名前
抵抗器の色による表示は、日本では JIS C 60062「抵抗器及びコンデンサの表示記号」、国際では IEC 60062「Marking codes for resistors and capacitors」という規格に定めがあります。 どちらも規格票の内容をそのまま転載することはできないため、このページの対応表は 公開されている米国政府の規格 MIL-STD-1285D から引いています。
出どころ: 日本産業標準調査会(JISC)JIS検索(新しいタブで開きます)(JIS C 60062・JIS C 60063の番号を確認)、米国防総省 ASSIST(MIL-STD-1285D)(新しいタブで開きます)。倍率の kΩ・MΩ のような接頭語の書き方(k は小文字・M は大文字)はSI単位の書き方で説明しています。このページは抵抗器の色の帯を扱います。画面の色の値(HEX)を 扱いたいときはカラーコードの変換へどうぞ。
色で表す決まりは、いつからあるのか
抵抗器を色で表す決まりは、古くからあります。国際規格として最初にまとまったのは 1952年で、そのときの規格の名前は「Colour code for fixed resistors」でした。 いまのIEC 60062は、そこから版を重ねてできた規格です。
版が新しくなるたびに、決まりも増えています。2016年に改めた版では、倍率を 1000分の1にする新しい色として、ピンクが加わりました。1952年から続く決まりに、 いまも手が入り続けています。
よくある質問
抵抗器のカラーコードとは何ですか?
抵抗器の表面に塗られた色の帯で、抵抗値と許容差(誤差の範囲)を表す仕組みです。数字を印刷するより小さな部品に書け、向きを気にせず読めます。色と数字の対応は、日本では JIS C 60062、国際では IEC 60062 という規格に定めがあります。
4本帯と5本帯の違いは?
4本帯は「1桁目・2桁目・倍率・許容差」の4つ、5本帯は有効数字が1桁増えて「1桁目・2桁目・3桁目・倍率・許容差」の5つです。5本帯のほうが、より細かい抵抗値を表せます。
金と銀の帯は何を表しますか?
金は倍率の位置では×0.1、許容差の位置では±5%を表します。銀は倍率の位置では×0.01、許容差の位置では±10%を表します。同じ色でも、置かれた場所(何本目の帯か)で意味が変わります。
抵抗器のカラーコードは、どちらの端から読みますか?
色の並びから、数字にならない色(金・銀)がどちらの端にあるかを手がかりにします。上の道具は、選んだ色の並びを両方の向きで読んでみて、どちらが数字になるかを示します。どちらの向きでも数字になる並びもあり、そのときは言い切りません。
抵抗のカラーコードの対応表は、どこで確かめられますか?
このページの対応表は、米国防総省の規格 MIL-STD-1285D(Marking of Electrical and Electronic Parts)の付録にある表を引いています。日本の JIS C 60062、国際の IEC 60062 にも同じ目的の表がありますが、その中身(表の行そのもの)は転載できないため、規格の番号と題だけを案内しています。
E系列(E6・E12・E24)や、温度係数を表す6本目の帯は扱いますか?
扱っていません。E系列の値の並びも、温度係数と色の対応も、無償で確かめられる一次資料が見つからなかったためです。確かめられたものだけを載せています。