調べて分かる道具箱

QRコードを作る

例を入れてみる

誤り訂正のつよさつよいほど汚れに強くなりますが、同じ内容でも QR が大きくなります

誤り訂正のつよさを選ぶ
大きさ
バージョン2(25 × 25 モジュール)まわりの余白4モジュールを足して 33 × 33 で描いています
入れ方(モード)
バイトモード(UTF-8)入れた文字を見て、いちばん小さく入る入れ方を選びました
使った量
19 / 26 バイトこの大きさと誤り訂正Mで入るぶんのうち
マスク
3番8通りを全部ためして、いちばん読みやすい1つを選びました

入力はこの画面の中だけで処理します。QR コードもこの画面で組み立てています。

よくある質問

QRコードを無料で作って、商用で使ってもいいのですか?

使えます。デンソーウェーブのFAQに、QRコードの利用に関して、特に申請は必要ありません、JIS/ISOの規格に従ってご利用いただければ、自由にお使いいただけます、とあります。使用料についても、JIS規格やISO規格に制定されているQRコードの使用に対するライセンス等は必要なく、誰でもご自由にお使い頂けます、商用利用でも必要ありません、と書かれています。ただし「QRコード」という名前のほうは登録商標なので、そこは別の話です。

QRの意味は何ですか?「Quick Responseコード」の略ですか?

違います。QRはQuick Response(クイックレスポンス)に由来しますが、デンソーウェーブは、正式名称はQRコードであり、決してQuick Responseコードの略ではありません、と書いています。素早い読み取りを目指して開発されたことからこの名前になりました。

誤り訂正のL・M・Q・Hは何が違うのですか?

汚れたり欠けたりしたときに、どれだけ復元できるかが違います。デンソーウェーブの公開資料では、Lがコード語の約7%、Mが約15%、Qが約25%、Hが約30%を復元できるとされています。注意したいのは、これがコード語(データを詰めた単位)に対する割合であって、絵の面積に対する割合ではないことです。つよくすると同じ内容でもQRが大きくなるので、この道具でL・M・Q・Hを押し比べると、バージョンの数字が上がるのが見られます。

QRコードのまわりの余白は何のためにありますか?

読み取り機がQRコードの外枠を見つけるためです。規格は四方に4モジュール分以上の明るい余白(クワイエットゾーン)を求めています。この余白を切り落とすと、絵としては完璧なQRコードに見えるのに読めなくなります。この道具は余白を含めて描き、保存する画像にも入れています。

QRコードに色を付けたり、イラストを重ねてもいいですか?

デンソーウェーブは推奨していません。QRコードにイラストを重ねたり、デザインをのせて変形してしまうと、ちょっとした汚れや欠けでも読み取りが出来なくなったり、読み取りの反応が悪くなってしまうことがあります、と書いています。この道具が黒と白だけで描くのも同じ理由です。画面がダークテーマでも白地に黒で描きます。

作ったQRコードはどこかに送られますか?

送りません。この道具はQRコードの組み立てをすべてブラウザの中で行っています。よくあるQRコード作成サイトは画像を作って返す仕組みなので、入れた文字がそのサイトに届きます。住所や電話番号、社内のURLを入れるときは、その違いが効いてきます。

どのくらいの長さまで入りますか?

この道具はバージョン10(57かける57モジュール)までを作ります。実際に入る量は誤り訂正のつよさと入れる文字の種類で変わるので、下の表に実測して並べてあります。入りきらないときは黙って切らずに、あと何文字までかを画面に出します。規格そのものはバージョン40(177かける177)まであり、デンソーウェーブの公開資料によると数字なら最大7089文字が入りますが、そこまで大きくすると画面や紙で読み取れる大きさに印刷するのが難しくなるため、この道具では10までにしています。

文字や URL を入れると、その場で QR コードになります。入れた文字も、できた画像も、どこにも送りません。そのうえで、どの大きさ・どの入れ方・どのマスクを選んだかまで出します。

⭐ 特許は開放されていて、名前のほうは登録商標です

QR コードはデンソーウェーブが作ったものですが、 規格どおりのものを作って使うぶんには、申請も使用料もいりません。 同社の FAQ にこう書かれています。

使うのに手続きは?
「QRコードの利用に関して、特に申請は必要ありません。 JIS/ISOの規格に従ってご利用いただければ、自由にお使いいただけます。」
お金は?
「JIS規格やISO規格に制定されているQRコードの使用に対するライセンス等は必要なく、 誰でもご自由にお使い頂けます。」商用利用のときも同じ、と別の項に書かれています
特許は?
同社の英語ページに、規格化された QR コードについては保有する特許 (特許第2938338号)の権利を放棄した、とあります。

ただし「QRコード」という名前のほうは登録商標です。 デンソーウェーブ自身が FAQ の中で「登録商標「QRコード」のご利用については」と書いています。作った符号を使うこととその名前で呼ぶことは別の話だ、ということです。 このページも、そのつもりで名前を使っています。

QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。 このページはデンソーウェーブとは関係のない個人サイトです。

「Quick Responseコード」の略ではありません

QR は Quick Response(クイックレスポンス)に由来します。 素早く読み取れることを目指して作られたからです。 ところが同社の FAQ は、そのすぐあとで こう念を押しています ──「正式名称は"QRコード"であり、決して"Quick Responseコード"の略ではありません。」由来と正式名称は別、というわけです。

⭐ 中で何が起きているか ── 版・モード・マスク

ほかの QR 作成ページは「できた画像」だけを返しますが、この道具は選んだ中身も出します。押して確かめられるものが3つあります。

  • バージョン(大きさ) ── 入る量で決まります。誤り訂正を L から H に上げると、同じ文字でも数字が上がるのが 見られます。訂正のための情報を入れるぶん、本文の場所が減るからです。
  • モード(入れ方) ── 数字だけなら数字モード、 大文字と一部の記号だけなら英数字モード、 それ以外はバイトモード。同じ11文字でも、0120444444 と Hello world では入れ方が変わり、 小さく入るほうが選ばれます。
  • マスク ── 同じ黒白が続くと読み取りにくいので、 規格は8通りの塗り替え方を決めていて、その中からいちばん読みやすい1つを選ぶことになっています。 この道具は8通り全部を作って点数を付け、選んだ番号を画面に出しています。

どれだけ入るか(この道具で実測した値)

入る量は誤り訂正のつよさと入れる文字の種類で変わります。 下の数は規格の表を引き写したものではなく、この道具に実際に入れてみて、入る限界を探した値です (1文字ずつ増やして、入らなくなる手前を取っています)。

誤り訂正のつよさごとに、種類別で入る最大の量
誤り訂正数字だけ英数字(大文字)日本語
L652桁395文字90文字
M513桁311文字71文字
Q364桁221文字50文字
H288桁174文字39文字

日本語がいちばん少ないのは、1文字が3バイトになるからです (UTF-8 という決まりで、ひらがなも漢字も3バイト)。 同じ「入る量」でも、数える単位が文字ではなくバイトなので、 数字の6分の1くらいしか入りません。バイトの話は文字数カウントにもあります。

画面が暗くても、QR は白地に黒で描いています

このサイトは端末の設定に合わせて暗い配色にもなりますが、QR コードだけは、いつも白地に黒です。 読み取り機は明るいところと暗いところの差を見ているので、 画面の色に合わせて灰色や暗い色で描くと、絵としては QR に見えるのに読めないものができあがります。 まわりの4モジュール分の余白を必ず付けているのも同じ理由で、 余白を切り落とすと読み取り機が外枠を見つけられません。

色やイラストについては、デンソーウェーブ自身が「QRコードにイラストを重ねたり、デザインをのせて変形してしまうと、 ちょっとした汚れや欠けでも読み取りが出来なくなったり、 読み取りの反応が悪くなってしまうことがありますので推奨しておりません。」と書いています。

この道具の作り方と、確かめ方

QR コードの組み立てはぜんぶ自分で書いています(外部の部品を積むと、そのぶん読み込みが重くなるため)。 ただし「自分で書いた」だけでは正しさの保証になりません。2つの別々の実装と突き合わせて確かめました。

  • 作った符号を別の実装の読み取り機(zxing-cpp)に読ませて、 入れた文字がそのまま返ってくることを確かめる ── 46通りすべて一致。
  • さらに別の作成ライブラリ(python-qrcode)と、 出来上がった白黒の並びを1マスずつ突き合わせる ── 比べられた26通りすべて一致。
  • 意地悪な入力でも試す ── 改行・タブ・全角の数字・半角カナ・絵文字・国旗・ サロゲートペアの漢字(𠮷)・壊れた文字の並び・各モードのぎりぎりの長さなど192通りを作って読み直させ、すべて一致。 空っぽの入力だけは QR を作らず、そう言います。

⭐ この過程で1つ見つけました。最初に正解データを作らせていたライブラリ(segno)は、詰め物のビットを規格の文言より1バイト多く入れる癖があり、 36通りのうち17通りで別の並びになっていました。 3つ目の実装と突き合わせてそちらが例外だと分かったので、 この道具は規格の文言のほうに合わせてあります。どちらでも読めます(読み取り機は文字数のぶんだけ読んで、 後ろの詰め物を読み飛ばすからです)。それでも規格に寄せたのは、どの決まりで作ったかを説明できる状態にしておくためです。

出どころ: 申請・使用料・登録商標・QR の由来・イラストを重ねることについてはデンソーウェーブ「QRcode.com FAQ」(新しいタブで開きます)から。特許(第2938338号)の権利放棄と、誤り訂正で復元できる割合は同「QR Code Standardization」(新しいタブで開きます)と同「About the patent」(新しいタブで開きます)から。規格そのものは JIS X 0510 / ISO/IEC 18004 です。すべて2026年8月22日に閲覧。 数の入れ方の話は数字のカンマ区切り、 文字がバイトになる話は文字数カウントにもあります。