調べて分かる道具箱

市外局番はなぜ2桁から5桁まであるのか

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市外局番011
市内局番123
加入者番号4567

市外局番 011 は、この一覧の中の1つの番号区画で使われています。

市外局番の桁数が長いほど、市内局番の桁数は短い

市外局番と市内局番の桁数を足すと、どの市外局番でも5桁です。

市外局番の桁数と、市内局番の桁数、あてはまる市外局番の数
市外局番市内局番合計あてはまる市外局番の数
1桁4桁5桁3個
2桁3桁5桁48個
3桁2桁5桁296個
4桁1桁5桁40個

固定電話の番号は、市外局番が長い地域ほど市内局番が短く、 合わせた桁数はいつも同じです。総務省が公表している一覧を数えて確かめました。

市外局番が長いほど、市内局番は短い

総務省「市外局番の一覧」(令和8年3月1日現在)の582の番号区画をすべて数えると、市外局番の桁数(0を除く)は1〜4桁、それに対応する 市内局番の桁数は4〜1桁で、足すとどの行でも5桁でした。

出典: 総務省「市外局番の一覧」(令和8年3月1日現在)。数はすべて、この道具が読み込んだ582行を数えて出しています。

「市外局番+市内局番=5桁」は、数えて分かったことではなく、告示にそう書いてある

上の表で「足すと5桁」になるのには理由があります。市外局番と市内局番を決めている電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)別表第1が、固定電話番号のうちの「ABCDE」という5文字の枠を、市外局番の桁数に応じて分け合うと定めているからです。市外局番が1桁ならAだけを使い、残りのBCDE(4文字)が市内局番になります。2桁ならABを使って残りのCDE(3文字)、3桁ならDE(2文字)、4桁ならE(1文字)が市内局番です。だから、どんな市外局番を入れても、市外局番と市内局番を足すと必ず5桁になります。

総務省の「市外局番の一覧」PDFで市内局番の欄に並ぶ「CDE」「DE」「E」という文字は、この告示の記号がそのまま使われているものです。出典: 電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)(新しいタブで開きます)別表第1。

市外局番と市内局番は、誰が決めているか

総務省「電気通信番号指定状況」のページには、次のように書かれています。 国内プレフィックスの「0」に続く市外局番は1〜4桁で、地域ごとに郵政省告示で決めることになっています。市内局番も1〜4桁で、 こちらは総務省が電気通信事業者ごとに指定し、市内局番に地域の概念はありません。

総務省「電気通信番号指定状況」がここで指している告示は、電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)別表第1です。この告示の別表第1を数えると番号区画は582行、市外局番は387種類あり、この道具が読み込んでいる「市外局番の一覧」(令和8年3月1日現在)と行数も種類数もぴったり一致します。

市外局番の前の「0」は何者か ── 海外からかけると81に置き換わる

市外局番の前につける「0」は、市外局番そのものとは別の記号です。電気通信番号計画の「プレフィックスに関する事項」という表に、国内プレフィックス「0」は市外局番や市内局番とは別の行として載っていて、「本邦内の場所に対して発信を行う」ときに前につけると定められています。総務省の説明では、この「0」は「国内通話を示す『合図』」です。

海外からこの電話番号にかけるときは、この「0」の代わりに、日本の国番号「81」を前につけます。告示の注には「本邦外の場所からの着信を行う場合にあっては、国内プレフィックスに代わって日本の国番号(81)を前置することができる」と書かれていて、「0」と「81」は同じ位置に入る、入れ替え可能な記号だと分かります。反対に、日本から海外へかけるときは、「010」という国際プレフィックスを、相手の国番号の前につけます。

出典: 電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)(新しいタブで開きます)第5 プレフィックスに関する事項。

番号区画とは

総務省の説明によると、番号区画とは、その区画内の通話では市内局番からの ダイヤルが可能な地域を示すものです。番号区画コードは番号管理上使う数字で、 ダイヤルする番号そのものとは関係がありません。また、一部、番号区画の欄に 表されていない場所(番地レベルなど)もあります。

出どころ: 総務省「市外局番の一覧」(新しいタブで開きます)、総務省「電気通信番号指定状況」(新しいタブで開きます)。データはPDF版(令和8年3月1日現在)(新しいタブで開きます)を読み込んでいます。

番号は足りなくなる ── 218件の「電話番号の変更」が語る、桁が動く向き

電話番号は決めたあとも変わります。総務省が「電話番号の変更」のページで平成7年度から平成25年度まで公表している記録を数えると、番号の変更は218件ありました。理由は次の4つに分かれています(1件の変更に理由が2つ書かれていることがあるので、内訳の合計は218件より多くなります)。

電話番号の変更の理由と件数
変更理由件数
逼迫対策174件
市外局番統一69件
市町村合併26件
番号区画統一3件

いちばん多い理由は「逼迫対策」です。電話番号「0-市外局番-市内局番-加入者番号」のうち加入者番号は4桁で、1つの市内局番で使える番号には限界があります。多くの電話需要に応えるためには市内局番の数を増やす必要があり、そのためには市内局番の桁数を増やします。

総務省のQ&Aは、この動きを「桁ずれ」と「桁増」の2種類に分けて説明しています。和歌山では平成11年9月11日に、電話番号の頭が「0734」から「073」に変わり、その分だけ市内局番の桁数が増えました(桁ずれ)。大阪(市外局番06)では平成11年1月1日に、市内局番の桁数が3桁から4桁に増え、市内局番の数が約10倍になりました(桁増)。「電話番号の変更」のページでは、この2つの変更もどちらも理由は「逼迫対策」と記録されています。

変更の前後がどちらもはっきり読み取れた202組をすべて数えると、桁が動く向きはいつも同じで、市外局番が短くなり市内局番が長くなる方向だけでした。202組すべてで、変更のあとの合計は5桁になっていました。

出典: 総務省「電話番号に関するQ&A」(新しいタブで開きます)、「電話番号の変更」(新しいタブで開きます)(平成7〜25年度の各ページ。公表されていない年度もあります)。

よくある質問

市外局番の桁数は、どうやって決まっていますか?

総務省「電気通信番号指定状況」のページによると、市外局番は1〜4桁で、地域ごとの市外局番は郵政省告示で決めることになっています。市内局番も1〜4桁で、こちらは総務省が電気通信事業者ごとに指定します。いま実際に市外局番を定めているのは、電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)別表第1です。この告示の別表第1と総務省が公表している「市外局番の一覧」は、番号区画の数(582)も市外局番の種類(387)もぴったり一致します。この道具が使っているのは、その「市外局番の一覧」です。

市外局番は最大何桁ですか?

総務省の一覧(令和8年3月1日現在・582の番号区画)を数えると、市外局番は0を除いて1桁から4桁まででした。国内プレフィックスの0を含めると、電話番号としては2桁から5桁になります。4桁の市外局番は40個あります。

市外局番の桁数によって、何が違いますか?

市内局番の桁数が変わります。この一覧のすべての行で、市外局番の桁数と市内局番の桁数を足すと5になっていて、市外局番が1桁なら市内局番は4桁、2桁なら3桁、3桁なら2桁、4桁なら1桁でした。これは偶然ではなく、電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)別表第1が、市外局番と市内局番をあわせた5文字の枠として定めています。ただし、なぜ5という数を選んだのかまでは、確認できた資料には書かれていません。

番号区画とは何ですか?

総務省の説明によると、番号区画とは、その区画内の通話では市内局番からのダイヤルが可能な地域を示すものです。番号区画コードは番号管理上使う数字で、ダイヤルする番号とは関係ありません。一部、番号区画の欄に表されていない場所(番地レベルなど)もあります。

携帯電話(090・080など)の番号も、この道具で調べられますか?

調べられません。この一覧は固定電話の市外局番だけを載せています。確かめると、090・080・070(携帯電話)や050(IP電話)で始まる番号はこの一覧には無く、入れると「この一覧の中に、この市外局番はありません。」と出ます。

市外局番の一覧は、どこで確認できますか?

総務省が「市外局番の一覧」をPDFとWord形式で公表しています。この道具は、そのPDF版から番号区画コード・番号区画・市外局番・市内局番の4列をそのまま読み込んで作っています。