帯電列と静電気の仕組み ── どちらがプラスになる?
- くっつける
- さかい目で電気が移る
- はなすと、+と−が残る
- プラス(+)になりやすい
- 天然物質・上から1段目
- マイナス(−)になりやすい
- 合成樹脂・上から30段目
こすり合わせる2つを選ぶと、表の上下の位置から、プラスとマイナスのどちらになりやすいかが出ます。
表の上下の位置がはなれた組ほど、生まれる電気は大きくなります。
「帯電列は純粋な物体を対象として求められたものであるから,この表は一つの目安である。」(労働安全衛生総合研究所)
帯電列の表(31段・37種)
+ プラスになりやすい側
- 1人毛,毛皮天然物質1つ目
- 2ガラス天然物質
- 3雲母天然物質
- 4羊毛繊維
- 5ナイロン繊維
- 6レーヨン繊維
- 7鉛金属
- 8絹繊維
- 9木綿繊維綿天然物質
- 10麻繊維
- 11木材天然物質
- 12人の皮膚天然物質
- 13ガラス繊維繊維
- 14亜鉛金属アセテート繊維
- 15アルミニウム金属
- 16紙天然物質
- 17クロム金属
- 18エボナイト合成樹脂
- 19鉄金属
- 20銅金属
- 21ニッケル金属
- 22金金属ゴム天然物質ポリスチレン合成樹脂
- 23ビニロン繊維
- 24白金金属ポリプロピレン合成樹脂
- 25ポリエステル繊維
- 26アクリル繊維
- 27ポリエチレン合成樹脂
- 28ポリ塩化ビニリデン繊維セルロイド天然物質
- 29セロファン天然物質
- 30塩化ビニル合成樹脂2つ目
- 31ポリテトラフルオロエチレン合成樹脂
− マイナスになりやすい側
段の番号は、表3.2の行を上から数えたものです(このページで数えました)。
表と上下の位置: 労働安全衛生総合研究所「静電気安全指針2007」表3.2・3.3.1.1(2026-09-30 に取得した版)
やってみる
1問目 / 全4問
人の髪の毛(人毛)は、帯電列の表でいちばんプラス側にあります。塩化ビニルの下じきで髪の毛をこするなら、髪の毛がプラス、下じきがマイナスになりやすい組です。
静電気の仕組み ── くっつけて、はなすと電気が分かれる
- くっつける
- さかい目で電気が移る
- はなすと、+と−が残る
ちがう2つのものをくっつけてからはなすと、片方にプラス、もう片方にマイナスの電気が残ります。これが静電気です。
「何らかの仕事によりこれらの物体が分離すると,その界面の電荷がそれぞれに残る。この電荷分離により二つの物体に正・負の静電気が生ずる。」(労働安全衛生総合研究所)
中学校の理科の解説(文部科学省)は、「雷も静電気の放電現象の一種であること」を取り上げるように書いています。雷が光ってから音が聞こえるまでの秒数で、雷までの距離が出せます。
同じ2つでも、静電気の大きさは変わる
- くっつく面がせまい
- くっつく面が広い
表の上下の位置のほかにも、生まれる電気の大きさを変えるものがあります。同じ2つの組でも、くっつく面の広さと、はなす速さで変わります。
「接触面積が大きくなるほど大きくなる。接触圧力の増加は接触面積を大きくするので,静電気の発生は大きくなる傾向がある。」(労働安全衛生総合研究所)
「分離速度は分離過程の電荷緩和に関係するため,結果的には静電気の帯電量に影響し,一般にこれが大きいと,帯電量が大きくなる。」(労働安全衛生総合研究所)
静電気と湿度 ── 乾いた空気で多く起こる
- 1月
- 8月
「空気が乾燥しているほど静電気の発生量は増えます。」「寒く乾燥した季節になると身の回りにも静電気がよく発生します。」(労働安全衛生総合研究所「安衛研ニュース」)
気象庁の平年値(1991〜2020年)では、東京の蒸気圧(空気の中の水蒸気の圧力)は、1月が4.5hPa、8月が26.2hPaです。
出典: 労働安全衛生総合研究所「静電気安全指針2007」表3.2・3.2.1・3.3.1.1・7.4.5(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)/文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」81・85・86ページ(2026-09-23 に取得した版)(新しいタブで開きます)/文部科学省「【理科編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説」43ページ(2026-09-30 に取得した版)(新しいタブで開きます)/労働安全衛生総合研究所「静電気ショック!感じやすい人・感じにくい人 —静電気と靴の話—」安衛研ニュース No. 41(2011-12-02)(2026-09-30 に見た文)(新しいタブで開きます)/気象庁「平年値(年・月ごとの値) 主な要素」東京(2026-09-30 に見た表)(新しいタブで開きます)
よくある質問
帯電列とは何ですか
こすり合わせたときにプラスとマイナスのどちらになりやすいかの順に、ものを並べた表です。労働安全衛生総合研究所『静電気安全指針2007』の表3.2には37種が並び、「帯電列は純粋な物体を対象として求められたものであるから,この表は一つの目安である。」と書いてあります。帯電列の並びは、資料によってちがいます。このページの表は、この表3.2です。
帯電列は何で決まりますか
労働安全衛生総合研究所『静電気安全指針2007』は「電荷の移動機構はいまだ十分に解明されていないが,金属同士の接触の場合,キャリアが電子であるので界面での二つの物体のエネルギー状態(フェルミ準位)の差によって電子が移動する。」と書いています。金属どうしなら電子が移ります。ほかのものどうしで何が移るかは、この指針が出た2007年には、まだ研究の途中でした。中学校学習指導要領の理科には「電流が電子の流れに関係していることを扱うこと」とあります(文部科学省)。
静電気と湿度には、どんな関係がありますか
労働安全衛生総合研究所の「安衛研ニュース」に「空気が乾燥しているほど静電気の発生量は増えます。」とあります。同じ研究所の『静電気安全指針2007』には「吸湿性のある不導体は加湿によって表面抵抗を低下させて電荷緩和を促進することができる。」とあります。
静電気は、なぜ冬に多いのですか
労働安全衛生総合研究所の「安衛研ニュース」に「寒く乾燥した季節になると身の回りにも静電気がよく発生します。」とあります。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、東京の蒸気圧(空気の中の水蒸気の圧力)は、1月が4.5hPa、8月が26.2hPaです。
静電気は中学校の何年生で習いますか
文部科学省の中学校学習指導要領の理科に「異なる物質同士をこすり合わせると静電気が起こり,帯電した物体間では空間を隔てて力が働くこと及び静電気と電流には関係があることを見いだして理解すること。」とあり、内容の取扱いに「⑶及び⑷は第2学年」とあります。静電気は⑶「電流とその利用」の内容なので、中学2年で習います。帯電列は、そこから一歩先の話です。